かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第60回最終選考会(2009年8月1日開催)

Entry.5


ビジネスアイディアのテーマ

聴診器音を携帯メール送信できる「ケアレコ」を使った獣医聴診遠隔アドバイスサービス

ビジネスアイデアの提案者

株式会社ハッピーリス

吉田 理恵(ヨシダリエ)

【東京都大田区】

かわさき起業家賞

起業家協会賞

りそな神奈川応援賞

吉田理恵さん

ビジネスアイディアの概要について

獣医師アドバイスメール

本サービスは、ペットを飼っているが日常クリニックに行ける時間がない飼い主さんなどが、自宅でペットの心音を携帯電話に録音保存し、それを弊社音声 データアップロードシステムを介し、獣医師のアドバイスを受けられるというものです。 動物は本能から、見た目での症状を隠す習性があり、見た目でわかる時には重篤になっている場合もあるため、ペットの体の異常に早めに気づくきっかけが できるものとして活用いただくシステムであり、また、動物の命に対して飼い主が責任を持つ役割も果たします。 本サービスは、飼い主が「ケアレコ」という専用集音機器を使って、ペットの心臓の音、呼吸音、腸音を携帯電話のボイスレコーダーで録音保存し、携帯電 話に保存したペットの体内音の音声データを問診表やペットの様子を撮影した動画と共に弊社システムに送信し→弊社が獣医師にそのデータを送信→獣医師 から弊社にアドバイスメールが送信されてくる→そのアドバイスメールを弊社から飼い主に送信し、飼い主がペットの状態管理に役立てるという流れとなり ます。

状態観察のしかた、食事、保温管理など、ペットの状態に合わせて個別にアドバイスがくることや、状態異常の早期発見にもつながり、悪化する前に早めに クリニック診察にいくきっかけにもなります。 さらに、これら一連の流れをリアルタイムで飼い主に提供できるものとして、この体内音の音声波形をペット個別にインプットし、過去の音声データと比較 分析し、正常時に対する違いを早期に簡単に発見できるシステムを考案(特許出願済)。 元来聴診器は小さな音量の内部音を採取するものであり、それを携帯電話という身近な機器で録音・送信できるため、家畜、植物、機器・配管管理等幅広 い用途が期待されます。

新規性・優位性について

(1) 既存で聴診器の音を録音する機器としては医大実習用のデジタル聴診器があり、7万円程度です。
それに対してケアレコは

  • 録音した聴診器音声を携帯電話で録音、送受信できるシステムが今までなかったこと
  • その音質が高価な実習機器を上回ること
  • そのための機器「ケアレコ」(特許出願済)が2000円台で一般ユーザーが購入できる価格であり、家庭で簡単に聴診健康管理ができること

という点で、日本初製品であり携帯電話での聴診音送受信も日本初ビジネスモデルで、総務省関連の賞を受賞しました。

(2) これを応用したペット聴診遠隔アドバイスメールのサービスは、今まで獣医、飼い主に潜在的に望まれていたものですが、ケアレコのような製品がなかったため、ケアレ コの登場によって本サービスが生まれ、治験中の獣医師からも非常に高い評価を受けています。

(3) 本サービスをオートメーション化し、音声記録管理のOEMとしてもご活用いただけます。

市場について

主なターゲット・市場の規模

  • 日本のペットの数は平成18年度で2,454万6千頭。今後も増え続ける見込みです。
  • このうち一般家庭で聴診を行えるペット(犬、猫、げっ歯類、鳥など)は半数以上。
  • このターゲットとなり、主なペット専門店、ペット用品店(大手チェーン店で300店舗以上)、 獣医クリニックなどにケアレコ販売と共に本サービスの紹介をしていきます。

市場での競争力

  • 本システムは日本初であり特許出願済
  • 既にOEM、応用分野開発申し入れ有り
  • 安価なため広く一般ユーザーに普及しやすい

実現性について

実施スケジュール

2009年7月  アドバイス担当獣医確保、顧客管理・ペットカルテひな形作成
2009年8月  システムアップ、試行
2009年9月〜 システム修正、獣医増員

実施場所

本社(東京都大田区)

実施体制(従業員等)

開発2名 営業2名 システム・受発注担当3名 エンジニア3名
(本社従業員5名 契約5名)
獣医師 開始当初3名 

ビジネス・パートナー

  • システム構築業者
  • ペット、ペット用品販売店
  • 動物病院

リスクとその管理

  • システム障害がおこった場合はシステム構築会社エンジニアが即時に対応にあたる。
  • 初めは聴診の仕方やケアレコ、携帯電話ボイスレコーダーの使い方などの問い合わせが多いと思われる。サポートデスクを設けて対応する。サイト内にも獣医による聴診の仕方、聴診部位の指導を掲載 する。
  • 聴診音声データと問診表により獣医はアドバイスするが、対面診療ではないため、ペットの先天性急死などに対し、獣医師責任を負わないものとするオンライン同意書を申込時に飼い主からいただくこ ととする。

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