株式会社テレメディカ
ビジネスアイディアのテーマ
薬剤師臨床スキル研鑽のための学習システムを製薬会社に販売する事業
受賞内容
- かわさき起業家賞
- 審査員会特別賞
- かわしんビジネスチャレンジ賞
- KSP賞
- 川﨑商工会議所会頭賞
- 会場応援賞
代表者
藤木 清志
ビジネスアイデアの概要
かかりつけ薬局制度の導入により、薬剤師は高度な知識やスキルが求められています。これに対応するために薬剤師会は様々な研修を行い、特にシミュレーターを用いた心音聴取トレーニングが重要視されています。しかし、このような技術を習得するには繰り返しの練習が必要であり、シミュレーターを利用する以外に方法がありませんでした。
そこで、弊社はインターネットを利用していつでもどこでも聴診トレーニングができる「バーチャル聴診学習システム(VPA)」を開発しました。これにより、薬剤師は臨床知識を総合的に修得することができます。また、厚生労働省の在宅医療推進に伴い、薬剤師が医師の処方に影響を与えるようになり、製薬会社は薬剤師対策を開始しました。弊社はこのニーズに応えるため、製薬会社にVPAを提供する戦略を採用しました。
VPAは特許出願中であり、これまで教育設備が整った場所でしか行えなかったトレーニングを、インターネットを通じていつでもどこでも行えるようにしました。製薬会社にVPAを販売し、それを薬剤師対策資材として提供することで、薬剤師は無料で利用できる仕組みです。さらに、製薬会社出身の現役薬剤師が制作を担当することで、現場のニーズに即したコンテンツを提供できる強みがあります。
市場規模については、2016年度の推計値が25~160億円であり、5年後には最大1400億円規模になると予測されています。大手製薬会社の多くが薬剤師対策に意識を持っており、各社の年間予算は5~8億円、マーケティング予算の10~20%が投下される見込みです。弊社は、大手製薬会社出身の社員や元役員を迎え入れることで直接販路を開拓し、製薬会社代理店とのパートナーシップを結ぶことで間接的な販路も確保しています。これにより、薬剤師のニーズに合ったリアルなコンテンツを広く提供することが可能となっています。
