株式会社コネクトアラウンド

ビジネスアイディアのテーマ

企業の農業参入とダイバーシティを実現「FUN EAT MAKERS」

  • かわさきビジネス・アイデアシーズ賞 
  • 審査員会特別賞 
  • 川崎中小企業診断士会応援賞 
  • ストーリー賞 

代表者

浅井 司

「FUN EAT MAKERS」は、低コストで無農薬リーフ野菜を生産する農業6次化施設を運営し、障がい者雇用という課題を抱える企業をオーナーとしたフランチャイズ展開を行うビジネスモデルです。このブランドは、誰でもプロユースの野菜生産ができるユニバーサルワークフローを導入しています。具体的には、60㎡のテナント賃貸や余剰敷地を活用してリーフ野菜工場を設置し、小さな投資で効率的かつ安定的に無農薬・無洗浄リーフ野菜を生産します。そして、これらのリーフ野菜を飲食店に直販することで収益を上げる仕組みです。

ユニバーサルワークフローは特に重度の知的障がいのある方を対象に開発されており、彼らでもプロユースの野菜生産が可能です。直営のスタートアップ店舗は商店街の空き店舗を利用し、駅前5分のアーケード商店街に設置されたガラス張りの植物工場は通りすがりの人々の興味を引きます。併設する飲食店では、リーフ野菜や地域の生産者の食材を使った料理を提供し、営業は飲食店開業を目指すシェフがテストマーケティングを担当します。その後の地域での開業支援も行い、商店街の活性化に繋げます。

この植物工場は低コストかつ計画的に安定生産ができ、60㎡のスペースで月約300kgのリーフ野菜を生産可能です。商店街の空き店舗や自社工場の余剰敷地を有効活用し、飲食店への直販で収益を上げます。「FUN EAT MAKERS」の特徴は、誰でもできるユニバーサルワークフローを活用し、重度の知的障がいがある方でもプロユースの野菜を生産できる点です。

また、オープンイノベーションのプロデュースとブランディング開発にも力を入れ、優位性の高いノウハウを組み合わせて新しいビジネスモデルを創出し、クリエイティブな力でファンを増やすブランディングを展開しています。

主なターゲットは、障がい者雇用に課題を抱える全国の企業で、従業員数100名以上の企業を対象にしています。特に、雇用義務数の達成よりも、障がい者を従業員として戦力化し、労働環境の「質」を重視する企業に検討いただきたいと考えています。さらに、商店街の衰退や人口減少などの課題を抱え、魅力ある地域づくりを進める自治体もターゲットにしています。

「FUN EAT MAKERS」は、収益性のある農業モデル、自立的で生産性のある障がい者雇用の創出、空き店舗活用と地域商業の賑わい創出を目的とし、これらを一つのサービスに統合して提供する点で、他に類を見ない独自性を持っています。