株式会社Creator’s NEXT
ビジネスアイディアのテーマ
自動運転車のためのAI特許を活用したセキュリティー事業
受賞内容
- かわさきビジネス・アイデアシーズ賞
- 会場応援賞
代表者
窪田 望
ビジネスアイデアの概要
私たちは、自動運転車時代におけるサイバーアタックを未然に防ぎ、世界の安全を守ることに取り組んでいます。交通事故の多くはヒューマンエラーが原因ですが、自動運転技術の導入によりこれらのエラーは大幅に減少し、多くの命が守られます。しかし、自律走行の安全性を確保するためにはサイバーアタックからの保護が不可欠です。
サイバーアタックは自律走行車に重大な危険をもたらす可能性があります。例えば、「止まれ」という標識を「時速55マイル制限」と誤認させるような攻撃が行われると、自動車は停止すべき箇所で急発進してしまい、大きな事故につながります。このような危険性を防ぐため、以下の5つの特許を取得しました:
- 教師あり・教師なしの前処理・モデル・ハイパーパラメーター最適化
- IoTセンサーを使ったAdversarial Defense
- 活性化関数に着目した隠れ層最適化
- AIに対するハッキングに対する最適防御技術
- リアルデータプラットフォームと心理保存
これらの特許により、Googleの自動運転車分野での頑健性を超え、世界一の精度と頑健性を実現しました。具体的な成果として、CIFAR-10の実験結果で精度が87.09%から89.30%に向上し、頑健性が56.14%から64.00%に向上しました。
従来のAutoML(自動化された機械学習)は、人海戦術的な方法で最適なAIを見つけるため計算コストが高く、AIの性能も低いです。しかし、弊社のAIオートメーションは過去の学習履歴を基に最適なAIを推論し、探索領域を絞り込むことでサイバーアタックに対するワクチンを実現する技術的優位性を持っています。この技術は第三者評価レポートなどで高く評価され、メディアにも注目されています。
私たちの主要なターゲットは全世界の自動車メーカーであり、サイバーアタックを防御できるソフトウェアを組み込んだチップを開発し、各自動車メーカーに供給します。AIが関わる市場規模は2026年に4,503兆円に達し、自動運転車市場も2025年には1兆3,838.9ドルに成長すると予想されています。これにより、完全自動運転を実現するためのサイバーアタック対策には莫大な市場が期待できます。
私たちはこれからも、サイバーアタックから自動運転車を守るための最先端技術を開発し、世界中の自動車メーカーと協力して安全な自律走行の実現を目指します。
