株式会社D&I
ビジネスアイディアのテーマ
“障害者雇用×テレワーク”で新しい働き方を創出する「エンカク」
受賞内容
- かわさき起業家優秀賞
- かわしん賞
- よい仕事おこし賞
- 会場応援賞
代表者
杉本 大祐
ビジネスアイデアの概要
「エンカク」は、企業と障害者双方の在宅(テレワーク)雇用をサポートするサービスです。企業が抱える「障害者の受け入れ体制・業務切り出しが困難」「在宅業務や体制が分からない」といった課題に対し、在宅雇用スキーム導入支援から障害者の紹介、業務の切り出しやアドバイスを継続的に提供します。また、在宅勤務の障害者に対しては、雇用企業と連携して教育研修や業務・体調面のフォローも行います。
「エンカク」は首都圏を中心にスタートしましたが、現在は地方在住の障害者の就職サポートも展開中で、地場の障害者福祉施設とパートナー契約を結び、サポート体制を構築しています。国内初の障害者テレワークシステム「エンカククラウド」を開発し、在宅勤務障害者の業務・勤怠・体調面の管理を行い、各関係者間で情報を共有できるようにしています。これにより、業務の生産性向上と障害者の戦力化が期待されます。
将来的には、「エンカククラウド」で蓄積したデータを活用し、障害者だけでなくすべての働く人々の生産性向上や引きこもりなどの就職困難者の雇用創出に寄与し、日本の労働力不足という社会課題の解決を目指します。法人は従業員数の2.5%以上の障害者雇用が義務付けられており、従業員が40人以上の企業が対象です。障害者個人は、まだ雇用されていない約950万人がターゲットです。
もし950万人のうち約5%が「エンカク」で就業した場合、50万人の雇用が創出されます。これにより税収増加、生活保護費や福祉予算削減などで約6250億円の経済効果が見込まれます。他に同様の障害者テレワーク雇用サービスを提供している競合はおらず、類似サービスとしては農園で障害者を雇用する事業がありますが、「エンカク」は本業に関わる業務を提供し、障害者を戦力として活躍させる点で差別化されています。
