株式会社emotivE
ビジネスアイディアのテーマ
フレイル予防支援対話AI 『安心日記』
受賞内容
- かわさき起業家賞
- NAGAYAかわさき賞
- よい仕事おこし賞
- 川崎市社協賞
代表者
結束 雅雪
ビジネスアイデアの概要
この事業は、シニアのフレイルやプレフレイルの予防を支援する音声対話AIに基づいており、その主な目的は、シニアが住み慣れた環境で自立し、健康的な老後を送れるようにすること、そして医療費や介護費の抑制に貢献することです。フレイルとは、要介護状態に至る前段階のことを指し、適切な予防ができれば回復が可能です。しかし、日本のシニア人口の約50%がフレイルやその予備軍にあたるという現実があり、50代でも同様の傾向が見られます。特に2025年には団塊世代が後期高齢者となり、医療費・介護費が国家財政の大きな負担となると予測されています。
このAIサービスは、社会とのつながりを失うことや会話の機会が減少することによって進行するフレイルを予防するために、日常的な対話を通じて行動変容を促すもので、日本初の試みです。対話を通じて「喋る」から始まり、食事や口の機能改善、運動、抑うつの克服、健常な状態への回復という一連の流れを目指します。このインターフェースは手軽に利用でき、AIはどんな話でも受け入れるため、ユーザーは気軽に会話できるのが特長です。さらに、当社の「認識モデルAI®“OMOHIKANE®”(オモイカネ)」を用いることで、正確で説明可能な応答が可能となり、個々の利用者に最適化されたパーソナライズされたサポートを提供します。
このサービスの主要なターゲットは、65歳以上の約3,600万人のシニアですが、初期市場としては300万人を想定しており、自治体負担層や介護施設利用者層、有料利用者層を含みます。2028年度までに20万人の利用者獲得を目指しています。また、他社のシンプルな応答機能の製品とは競合ではなく、補完関係にあると考え、対話AIがフレイル予防の普及に重要な役割を果たすと見込んでいます。
