株式会社エニマス
ビジネスアイディアのテーマ
電気のかんたんモニタリングツール「エニマス」
受賞内容
- かわさき起業家賞
- はまぎん賞
- よい仕事おこし賞
- 神奈川県中小企業家同友会賞
- きらぼし賞
- 神奈川ニュービジネス協議会賞
代表者
小林 昌純
ビジネスアイデアの概要
カーボンニュートラルと脱炭素の重要性が高まり、電気料金の高騰が企業の利益率を圧迫している中で、弊社も電気料金の削減を検討しました。しかし、どの設備が大量に電気を消費しているかが不明で、削減ポイントが特定できませんでした。そこで、設備ごとの電力消費量を測定する装置「エニマス」を開発しました。
「エニマス」は分電盤の各ブレーカにクランプセンサーを取り付け、8回路分の消費電流を測定し、4G通信でクラウドにデータを送信します。測定された電力量、電気料金、CO2排出量データはリアルタイムで専用アプリに表示され、CSV出力も可能です。このデータは他の環境プラットフォームに取り込んだり、自社で分析に応用することもできます。これにより、機械装置の待機電力や空調、コンプレッサーの電力ロスを見つけ、無駄な電気使用の削減に役立ちます。
他社にも電力測定機器は存在しますが、「エニマス」のようにブレーカごとのデータを自動かつリアルタイムで集計、表示、可視化するシステムはありません。展示会での反応からも「エニマス」が求められていた商品であることが分かりました。また、統合ソフト「ENMAS-PRO」を使うことで、全国の拠点の電力状況を一元的に可視化し、24時間どこからでも確認することが可能です。
政府の「2030年度温室効果ガス排出量46%削減」「2050年までに温室効果ガス排出ゼロ」の目標により、国内エネルギー設備・システム市場は2030年までに2兆3,430億円に拡大すると予測されています。世界的にも脱炭素社会の実現に向けた動きが進んでおり、市場のさらなる拡大が期待されます。「エニマス」は唯一無二の商品であり、今後もユーザビリティを重視した開発を続けていきます。
