日崎工業株式会社

ビジネスアイディアのテーマ

再エネ供給移動空間「オフグリッドモビリティスペース」

  • かわさきビジネス・アイデアシーズ賞 
  • かわしん賞 
  • はまぎん賞 
  • 川崎商工会議所会頭賞 
  • 川崎中小企業診断士会応援賞 
  • 会場応援賞 

代表者

三瓶 修

車で牽引できるオフグリッド型モビリティスペースの開発と普及を目指しています。この製品は、近年のライフスタイルや環境の変化に対応するために設計されました。

まず、パンデミック後のライフスタイルの変化として、テレワークの定着やワーケーション市場の成長が挙げられます。また、環境問題や多発する自然災害への対策として、脱炭素への取り組みや災害時の緊急避難所として利用可能な独立電源を持つ施設の普及が重要となっています。さらに、アウトドア市場の拡大に伴い、キャンパーやキャンプ場オーナーからのカスタムメイド・トレーラーハウスの需要も増大しています。

これらの時代の変化に対応するために、エネルギー源を自給自足し、電源供給ポイントとしてアウトドアや災害対策に活用できる「オフグリッドモビリティスペース」を開発しました。この製品の新規性と優位性としては、次の点が挙げられます:

  1. 牽引免許不要な重量(総重量750kg以下)で、太陽電池と蓄電池を組み合わせた電力の自給自足システムを実現。
  2. 気象庁の週間天気予報から残量予測可能なエネルギーマネジメントシステム(EMS)の搭載。
  3. 広いスペースと開放的なデザイン。

従来のモビリティスペースは大型で牽引免許が必要でしたが、今回開発した製品は小型軽量で、普通自動車第一種運転免許で運搬可能です。また、自然エネルギーによる長期間の自給自足が可能です。

主なターゲットは、キャンパーやテレワーカーなどの個人ユーザー、一般企業やホテル、キャンプ場オーナーなどのビジネスユーザー、団体や自治体です。レジャーやビジネス目的だけでなく、BCP災害対策拠点としてもアプローチします。国内のワーケーション市場規模は現在699億円で、5年後には3,622億円になると予想されています。

この製品は、新しいライフスタイルの提案や自然災害への備えとして、軽くて丈夫な構造と、大容量の独立電源によるオフグリッド化を可能にするシステムの両立が求められると考えます。