株式会社Luup
ビジネスアイディアのテーマ
電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」
受賞内容
- かわさき起業家優秀賞
- かわしん賞
- FUNDINNO賞
代表者
かわさき株式会社 川崎太郎
ビジネスアイデアの概要
「LUUP」は、街中に配置された電動マイクロモビリティをアプリで貸し出し・返却できるシェアリングサービスです。主な乗り物には、電動キックボードと低速電動ウィールチェアがあります。電動キックボードは、地面を数回蹴って簡単なハンドル操作を行うだけで誰でも乗ることができ、高齢者向けには低速で椅子付きのウィールチェアを提供し、安全で快適な移動手段を提供します。
このサービスの新規性と優位性として、まずコンパクトな設置が挙げられます。電動キックボードの体積は自転車より小さく、自転車5台分のスペースに約10台を設置可能で、ポートへの再配置コストも削減できます。さらに、電動キックボードは既存の電動アシスト自転車と比較して約半分の価格で仕入可能です。安全制御装置も備えており、GPSを利用して走行位置を検知し、人の多い場所や急勾配の坂などでアラートを出し、速度を制限します。また、走行ログから危険運転を検知し、注意喚起や高齢者が転倒した場合に家族に知らせる機能もあります。
ターゲット市場は観光客、高齢者、不動産・店舗の三つの主要グループです。観光客には効率的な移動手段として、高齢者には免許返納後の移動手段として、不動産や店舗には駅から遠い場所の価値向上を図るために利用されます。
市場規模として、アメリカのマイクロモビリティ市場は2030年に約20〜30兆円、電動キックボード市場は2025年には全世界で40〜50兆円と予想されています。国内市場でもインバウンド需要の増加やコンパクトシティにおけるラストワンマイル問題、高齢者の移動手段としての需要が高まっています。
LUUPは、電動マイクロモビリティを通じて住民の移動効率を向上させ、地域の不動産や店舗の価値を高め、観光客の利便性を向上させることで、新たな街の未来を創造します。
