株式会社Moff
ビジネスアイディアのテーマ
認知症と介護を予防するオンライン運動サービス「eコグニケア」
受賞内容
- かわさき起業家優秀賞
- ストーリー賞
代表者
土田 泰広
ビジネスアイデアの概要
「eコグニケア powered by Moff」は、60代〜80代前半のシニア向けに、認知症予防、生活習慣病予防、介護予防を目的とした健康寿命延伸のためのヘルスケアサービスです。神戸大学認知症予防推進センターとの産学連携により、ユーザーは自宅からスマホやパソコンを使用して隙間時間に参加できる完全オンライン型のサービスを提供しています。
このサービスには、認知症予防や体力向上のための運動プログラム、デジタル体力測定、オンライン認知機能検査、大学教授による健康セミナー、栄養士や理学療法士との個別相談が含まれており、月額2,000~6,000円で利用可能です。特にデジタル体力測定では、6軸センサーを搭載したMoffバンドとアプリを使用し、歩行速度、バランス力、下肢筋力を自宅で測定できます。測定結果は年代平均や過去の記録と比較できるため、ユーザーは効果を実感しやすく、サービス継続率は98%と高水準を維持しています。
従来、認知機能検査や体力測定は専門病院や特別な施設でしか受けられませんでしたが、このサービスは自宅で手軽に検査や測定ができる点に新規性があります。また、測定データの継続的な解析により、運動プログラムの介入効果を即時に検証し、サービス改良を迅速に行える点も優位性です。
対象ユーザーは、現在は要介護認定を受けず自立した生活を送るものの、認知症などの健康不安を抱える60代~80代前半の約2,500万人です。この市場規模は約8,000億円と推定されます。競合のカーブスジャパンは全国に1,950店舗を展開し、約70万人の会員がいますが、本サービスは以下の点で競争力があります。
1. 認知機能検査とMoffバンドでの体力測定
2. オンラインサービスのため男女を問わず提供可能
3. オンライン特化のメリット(運動講師の採用が容易、施設費不要、SNSの充実)
これにより、より多くのシニアに向けた手軽で効果的な健康サポートを提供しています。
