Rennovater株式会社

ビジネスアイディアのテーマ

空き家や築古物件を活用した、生活困窮者への住宅支援事業

  • かわさき起業家賞
  • FUNDINNO賞

代表者

松本 知之

弊社は、投資家や金融機関から調達した資金を用いて、空き家や築古物件を安価で購入または賃貸し、それらを再生して生活困窮者に低廉な価格で提供するビジネスモデルを展開しています。このモデルは、空き家を活用し低価格で物件を取得・再生することで、生活困窮者でも賃貸可能な家賃設定を実現しています。事業活動を通じて、空き家問題と生活困窮者の住居問題という二つの社会課題を同時に解決し、CSV(Creating Shared Value)を実現しています。

ビジネスモデルの新規性と優位性は次の点にあります。まず、低所得者向けの賃貸市場はトラブルリスクが高く、参入する競合が少ないため競争が激しくありません。さらに、低所得者は入居期間が長く、低廉な家賃でも継続率が高いため、収益性が高いのが特徴です。また、民間企業が主体となって空き家問題と生活困窮者の住居問題を解決しているため、社会的な意義も大きいです。公費に依存せず民間資金で運営することで、持続可能な事業展開も可能です。

市場規模は年間3兆円で増加傾向にあります。ターゲット市場は、単身高齢者世帯が656万世帯、生活保護受給世帯が164万世帯、外国人のみ世帯が126万世帯、母子家庭世帯が123万世帯で、それぞれ1兆3,416億円、5,977億円、4,095億円、5,756億円の市場規模があります。

良質な住宅を低廉な家賃で提供することで、無料低額宿泊施設と比較しても高いサービスの優位性を持ち、市場での競争力も高いです。家賃水準は一般の賃料水準より大幅に安く、生活保護受給世帯の賃料水準と同等以下の設定を実現しています。