第98回最終選考会(平成27年12月4日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
左官材料においては、現場でプレミック製品(粉体)と水を施工者が練り混ぜ、使用するのが一般的です。また、練り混ぜ時には、現場環境や近隣周辺を粉塵で汚すことや施工者の健康面に負担が掛かる問題があります。
これらの問題を解決するため、防塵化に取り組み、防塵化プレミック製品の製造を開発することに成功しました。防塵品は開封やモルタルミキサーに投入する際、攪拌時にも粉塵が飛散しないため、現場環境や近隣周辺を粉塵で汚すことや施工者の健康面に負担を抑えます。
新規性・優位性について
プレミックス左官材料(粉体)において、防塵化された製品は市場には流通しておりません。また、現場の粉塵の飛散を抑えるにはモルタルミキサーの周囲を養生する方法があります。但し、強風の時などは完全に養生することは難しいです。作業者の安全や健康面についても、マスクの着用などで粉塵の吸引は抑えられますが、一般的なマスクでは完全に防ぐことは難しく、作業服などに付着するため、作業者の安全や健康面の配慮が難しいです。
しかし、防塵化を行うことで、製品自体が防塵化され飛散しないため、これらの問題が限りなく解決できる新たな技術です。
市場について
主なターゲット・市場の規模
主なターゲット:ゼネコン、ハウスメーカー、工務店、建材店
市場の規模:建築業界の外壁材におけるモルタル外壁(プレミックスモルタル)の使用率は8.1%です。防塵化を実施することで、差別化図りつつ、モルタル外壁および左官材料の普及を行いと考えています。
市場での競争力
現在、防塵化されたプレミック製品は、弊社の製品以外に販売されていないため、競合者は、少ないと考えられます。しかし、従来のプレミックスモルタルとの差別化において、競争優位を高めるため、コストダウンも課題と考えています。
実現性について
実施スケジュール
2016年内土木製品の防塵プレミックスの拡大販売、建築製品の防塵プレミックスの販売開始を予定しています。
実施場所
建築現場
実施体制
横浜本社工場にて製造実施(生産者15名)
ビジネスパートナー
住友大阪セメント株式会社
富士川プラスターコミュニティ
リスクとその管理
需要量に対する生産体制を整える必要があると考えています。