第121回最終選考会(令和元年12月6日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
過重労働の典型として例に上がる広告業界。
その理由は複雑に広がったキャンペーン戦略にあります。
ブランディング戦略、販売戦略、ターゲット戦略、表現戦略、媒体戦略・・・さらにこれらの戦略に沿ったきめ細かい実践作業。すべてを統合して広告キャンペーンは行われており、こうして広がり続けている広告コミュニケーション領域をマンパワーで乗り切っているのが実態です。
このように広がった広告キャンペーンをITのチカラを活用し体系的に管理することで、業務の効率化を図りたいと考え、広告キャンペーン管理システム「adlog」をつくりました。
そして、このサービスは月額のサブスクリプションモデルとして販売し、広告業界に長年勤めた方(定年退職者や早期退職者)によってセールスしていただきます。彼らには獲得件数に応じたインセンティブを、契約が続く限り毎月支払う形で雇用したいと考えており、高齢者雇用の問題や老後年金が2,000万円足りないといった社会課題の一助としたいと考えています。
新規性・優位性について
以下のような機能を持った広告キャンペーンを管理する業務効率化ツールは、今の所存在していません。
■6つの機能をもった、広告キャンペーン管理ツール
①オリエンテーション情報の管理 ②プレゼンテーション情報の管理 ③実施した施策(広告表現および実施媒体)の情報管理④過去のキャンペーンデータとの比較 ⑤関係者に対して必要に応じた情報の共有 ⑥入力されたデータをCSVデータとして書き出し、上記の機能により、複雑なキャンペーンの全体像が把握しやすくなると同時に、統一されたフォーマットによって関係者への情報共有がスムーズに行われます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
<主なターゲット>
年間数億円以上の広告販促を実施している企業、および広告代理店。
※年間5億円以上の広告宣伝費を使っている企業は国内約870社ある。
<市場の規模>
・日本の総広告費(2018年)は6兆5,300億円、前年比102.2%で、7年連続のプラス成長。
・国内IT市場規模(2019年)は18兆807億円、前年比103.4%と予測される。
市場での競争力
現時点では競合はいませんが、今後同様のサービスを導入する恐れのある企業として、データマーケティングツールを提供している企業や、システム系のベンダー、広告代理店が考えられます。
しかしこれら企業に対しては、現在ビジネスモデル特許を出願しており、これによって本サービスの保護を行うとともに、これら企業が提供しているサービスと連携するなどの協業の道を模索したいと考えます。
実現性について
実施スケジュール
2019/10/01 株式会社アドログ 川崎市内にて設立
2019/12 広告キャンペーンを管理するダッシュボード「adlog」パイロット版公開。
2020/01 サービス本格ローンチ
実施場所
川崎市川崎区
実施体制
社員:1名
販売外交スタッフ(広告代理店OB):20名~30名
※1名あたり3社獲得目標
ビジネスパートナー
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(前職)
リスクとその管理
・広告キャンペーンの仕組みの大幅な変化
ex,新たな媒体の登場や既存媒体の大きな変更など
→最新の広告キャンペーン戦略を網羅できるようサービスのカスタマイズを随時行い、ユーザビリティを向上していく。