第130回最終選考会(令和4年3月11日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
【発表者 日野 利信】
ビジネスアイディアの概要について
当社は、常時無人運転しているネットワーク機器が止まることなく正常に稼働することを目的として、フリーズ対策機器である「NON フリーズ」という製品を企画・設計・製造販売しています。
代表の日野は緊急地震速報機能の付いた防災情報発信システムの運用・保守業務に従事していましたが、遠隔地に設置したデジタルサイネージが度々フリーズし、その対応に多くの時間と経費を費やしていました。中でも岩手県久慈駅のトラブル対応では電源の抜き差しだけで復旧し、わずか10分で作業完了。往復2日間の人件費、交通費 、宿泊費がかかり、金額に換算すると10万円を超える損失でした。
このような苦い経験から、経費を削減して効率よく運用管理できないかと、人の代わりに自動で電源再起動を行える機器を試作機として自身で開発。同時に多くの保守会社が同じ課題を抱えていることが分かり、製品化を決意、現在の「NONフリーズ」誕生となりました。
今後、少子高齢化で人手が不足し、DX化・AI化が進む社会環境において、自動運転する電子機器のフリーズ問題は増える一方です。
そのような中、当社の製品は多くの保守会社の働き方の改善に寄与し、コスト低減に大きく貢献しています。
新規性・優位性について
①1 台当たり、1人分の1日現場出張費程度の金額で導入が可能
➁特許取得済み ➂最大60台もの監視対象機器の電源制御が可能 ④導入効果は、ホテル、旅館や太陽光発電所などで現場急行回数90%以上の削減、経費85%以上の削減効果があり、このような効果のある製品は他にはありません。
市場について
主なターゲット・市場の規模
① ホテル・旅館 全国約52,000カ所
② コインパーキング 全国約65,000カ所
③ 太陽光発電所 経済産業省認定発電事業者1,014カ所
④ 監視カメラ 全国約500万台
⑤ 鉄道 踏切/ホームドア 全国667,053カ所
市場での競争力
当社「NONフリーズ」の最大の特徴は、電子機器のOSおよびプログラム(アプリケーション)が動作しているか否かを確認できますが、他社製品は電子機器のOSやプログラムが動作していなくてもOKと判定する ため不十分です 。
当社はプログラムまで監視できる手法をとっており、特許も取得しているため、実質的には当社以外同様の機器はありません。
実現性について
実施スケジュール
2022年3月 KOKI販売開始、サブスプリクションモデル販売開始、新製品発表会と代理店勉強会を予定
2022年4月以降 エレコム株式会社との各種業界イベント、 タイアップ出展を実施予定
2022年5月 鉄道技術展大阪に岡田電機㈱ とタイアップ出展を計画
実施場所
川崎本社でビジネスモデルの構築
日本全国の代理店活用による販売
実施体制
代表1名 ⇒ 全体進捗管理 取締役1名 ⇒ プロモーション、販売促進担当
技術担当3名 ⇒ 製品開発
営業担当2名 ⇒ サブスプリクションモデル開発、営業開拓、代理店構築
ビジネスパートナー
総代理店 ミツイワ株式会社
二次代理店 ダイワボウ情報システム株式会社・株式会社大塚商会・グリーンハウス株式会社・エレコム株式会社 など
リスクとその管理
昨今、世界的に半導体関連部品が足りない状況で、当社も部品が手に入りにくい状況となっています。この様な情勢の中、製品開発及び生産を行う必要があり、当初予定していた製品原価が大幅に上がる可能性が高いです。
そのため、販売価格を見直す必要が出ることを念頭に商談を開始する予定としています。