第130回最終選考会(令和4年3月11日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
弊社は土木・建築業を営んでいる会社です。下水管布設工事をしている時の自在継手に注目しました。排水管は水道管・ガス管・電気・電話線より深い場所(2m以上)に埋設します。現在下水工事で使用されている自在継手は、工事中に障害物が発生した際に本管接続の角度調整を余儀なくされたり、自在継手内に残渣物が残ったりしてしまうという欠点があります。
また、建物の排水管が地震や材質の特性によって破損したり、正規の勾配を取れないことから目詰まりが発生したりしやすく、流れにくくなっているのが現状です。
このような経緯から、自在継手の可動範囲が大きいものの必要性を確信し、可動範囲が大きく耐震性排水管構造となる自在継手「LSJ」を考案し、世界特許を取得しました。
新規性・優位性について
今まで世界に存在しない排水管の自在継手です
・耐震性に優れ 配管の揺れを吸収し破損を防止できる
・簡単に勾配角度及び微調整ができるため、残渣物を残さない
・少人数で作業できるため、人件費削減に貢献できる
・既存の伸縮継手と弊社の自在継手を2箇所以上設置すれば、耐震性排水管構造となる
段差継手は存在していますが、段差自在継手は存在しません。
市場について
主なターゲット・市場の規模
日本では複数の大手ハウスメ-カ-や商社に、耐震性排水管構造をオプションとしてユ-ザ-へ販売予定です。
また、ゼネコン・リフォ-ム会社・設備会社・JR・道路公団などにも販売予定です。
新築マンション・戸建住宅・戸建賃貸など年間約80万戸(国土交通省 令和2年度集計結果)
一戸当たり10個使用した場合(キッチン・トイレ・お風呂・洗面所・洗濯機など排水ヶ所×2)、その0.5パ-セントとしても、年間売上個数は約40万個+建築物リフォーム・リニュ-アル調査報告件数を見込みます。
市場での競争力
特許取得商品なので競争相手はいません、独占販売です。
排水管は上から下へ自然勾配で流れるので、配管の勾配が必要です。
現在配管で使用されている継手は決まった角度しかついておらず、建築基準法では2%の勾配をつけなければならないところ、正しい勾配がつけられていないのが現状です。
弊社製品は、新しい多目的性がある・可動範囲が大きい・残渣物が残らない・勾配を簡単に実現できる・地震時、排水管の破損を防げる・段差自在継手にもなる点が強みです。
実現性について
実施スケジュール
生産委託をした台湾から商品が届き次第、東京都立産業技術研究センターにて検査を依頼し、JIS規格・JSWAS規格と同等品である事を証明してもらいます。
尚、2022年の9月以降にコストダウン・サイズの縮小・外観のスリム化などの為、商品開発を東京大学に依頼しています。
実施場所
本社、台湾(生産委託)
実施体制
日本での販売は10~12社と代理店契約を結びます。
ビジネスパートナー
三社契約を結んだ世朋國際股份有限会社・合同会社エムティ-シ-
複数の大手ハウスメーカーや商社が耐震性排水管構造をオプションとして販売予定
リスクとその管理
品質管理のため、月に一度の工場訪問でロット検査・ ロットナンバー の記載などを管理していきます。また専門能力のある人材を雇い教育していきます。
日本での販売価格の値崩れについては、弊社の顧問弁護士と値崩れが起こらないように、きめ細やかな代理店契約書を作成してもらい契約します。