第133回最終選考会(令和4年12月9日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
昨今、企業にはカーボンニュートラルへの対応が求められており、中でも特に化学産業は鉄鋼産業に続き、CO2排出量の多い産業であり、大企業のみならず中小企業でも環境配慮の対応は必須となってきています。
とはいえ、大企業に比べて経営資源に乏しい中小企業が環境配慮へ取り組むには、まず経営の安定、そして売上の向上が必須です。当社は以下の2つの事業を通じて、企業様の経営・新規案件開拓・人材などの課題を解決します。
① 化学業界向け環境配慮型 受発注・生産/在庫管理システム「Sotas」
徹底的な現場ヒアリングから生まれたスーパーカンバンや各種法規対応機能、業務フローの過程でGHG(Greenhouse Gas)を可視化できる機能などを搭載。
② 化学商社向けデータベース「Sotas DB」
商社が埋もれた素材や技術を見つけるデータベース。業界特化だからこそのピンポイント検索、ワンクリック比較資料機能も搭載。
これによって、日本の社会基盤である化学業界中小企業の信頼できるパートナーとなり、業界全体の「経済成長」と「環境負荷低減」 を両立するビジネスモデルの確立をリードしていきます。
新規性・優位性について
① Sotas
他社にはない毒劇物取締法/chemSHERPA(製品の化学物質情報を伝達するスキーム)対応など化学法規対応機能のほか、GHG可視化やSDGsレコメンドの機能は、今後全産業に刺さる機能であると考えます。
また、特許出願済のスーパーカンバンでの生産管理も他社にはなく、ガントチャートとの切替も可能であり、利用者属性ごとで使い分けが可能です。
② SotasDB
最大の新規性や優位性は、Sotas側の入力情報とデータ連携ができるため、マーケットプレイスのビジネスモデルが伸びない最大要因の「入力が面倒」を圧倒的に解消します。
また、購入者が商社限定であり、化学業界に特化することでピンポイント且つマニアックな検索も可能であるほか、比較資料も生成可能です。
市場について
主なターゲット・市場の規模
・主なターゲット
化学業界の中小企業。中でも、プラスチック成形企業は特に相性抜群です。
その他、法規制が厳しい塗料や接着剤など、樹脂を扱う領域は環境軸も刺さりやすくターゲットとなります。
・市場の規模
日本の化学業界全体では46兆円もの市場規模、世界の化学産業全体では540兆円規模です。中でも、日本のプラスチック成形の市場規模は13兆円であり、対象ユーザーは18,500社以上にのぼります。
市場での競争力
現状、化学業界に特化した生産管理は市場に殆ど存在せず、業界特化というだけでも十分な競争優位性があります。
生産管理は市場に多くあるものの、特化する場合はカスタマイズに伴うコスト増は避けられない状況にあり、
その点、当社業界特化によるコスト削減も実現でき、同業界に属する企業にとっては付加価値が大変高いです。
加えて、経済成長と環境負荷低減を両立させるアプローチは唯一無二と考えます。
実現性について
実施スケジュール
2022年11月 「Sotas」リリース、
2022年12月 「SotasDB」リリース、プラスチックジャパン初披露、
九州大学とのカーボンニュートラルに関する共同研究開始
2023年 6月 「Sotas」「SotasDB」の大幅ブラッシュアップリリースを予定
実施場所
神奈川エリアの販路拡大に加え、東京近郊や大阪府、愛知県などへも大きく拡大予定
実施体制
正社員5名(代表吉元の他、営業&マーケティング1名、アライアンス1名、エンジニア2名)、その他エンジニアを中心に3名が2023年1月入社予定
ビジネスパートナー
株式会社サーキュレーションはじめ、業務委託数名
リスクとその管理
模倣サービスの出現や販路拡大。
模倣サービスの出現については、特許をはじめとする知財戦略と開発難易度の高さで障壁を作っています。
販路拡大は業界のオピニオンリーダーや地方銀行との連携を開始しています。