第134回最終選考会(令和5年3月10日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
【発表者 コールブリンガー ティム 強】
ビジネスアイディアの概要について
建設現場では、あまりにも多くの資材・資源がまだ有効活用できるにも拘らず、費用を支払って郊外で処分をしている実態があります。それらを目の当たりにし、“もったいない”と強く感じ、「Re'match」を開発しました。
利用者はまず処分するのではなく、「Re'match」を介して必要としている人に有効活用してもらうことで、処分費・購入費の低減、かつ、近場での取引をすることで、環境負荷を減らすことが可能となります。
「Re'match」は、登録→検索→連絡→取引の4ステップから構成されており、シンプルかつスムーズ゙に利用することが可能なサービスを目指しております。
また、今後は利用拡大を目指すにあたり、サービスのアプリ化や取り扱う種目を増やすことも視野に入れて開発を進めております。
新規性・優位性について
従来、現場で余った土や木材のほとんどが郊外の処分場(土:平均20km、木:平均30km)で費用と時間をかけて処分されておりますが、それらを削減しようと不法投棄や法外な盛土による災害に繋がってしまっています。
このような中、「Re'match」では近い現場間での取引をすることで、コストや時間の削減を可能とする点に新規性を有しています。また、ユーザー数が増えることで流動性が上がり、不特定多数の業者と連携することができます。それに加え、将来的にはその他品目を増やすことでターゲット領域を拡大できることに優位性があります。
市場について
主なターゲット・市場の規模
対象市場:ゼネコン、ハウスメーカー、リフォーム・不動産売買等の建設業界全般となります。また、趣味でDIYを行う個人のターゲットも想定しております。
市場規模:建設発生土や木材の処分費、それらに伴う運搬費だけでも年間約7,800億円以上の費用が発生していると推定しています。(平成30年度 国土交通省 環境省のデータベースを基に弊社推定。)
市場での競争力
現状、現場間の土や木材に特化したマッチングサービスは市場に殆ど存在せず、業界特化というだけでも十分な競争優位性があります。
土・木材の処分先は市場に多くあるものの、有効利用に関しては小さなコミュニティ間でしか行われておりません。
その点、「Re'match」は距離ベースのマッチング゙特化によって運搬コスト削減も実現でき、同業界に属する企業にとっては付加価値が大変高いです。
加えて、経済的なメリットと環境負荷低減を両立させる課題解決への取り組みの後押しになること間違いありません。
実現性について
実施スケジュール
2020年 某ハウスメーカーの一部署にご協力を頂き、効果を試行(1年)
2021年 起業し、試行結果を元にシステム設計と開発
2022年 「Re'match」リリース(※有料コンテンツを無料にて実施)
2023年 有料化を目指す
実施場所
現在は関東を中心に利用促進を図っており、今後は全国展開を目指しております。
実施体制
取締役4名、外部協力者3名(システム開発エンジニア2名、営業1名)で活動をしております。
ビジネスパートナー
協力先:大手ハウスメーカーーのクグループ゚会社
提携協議先:ゼネコンやハウスメーカーなどの建設業者、解体業者、残土処分場 他
リスクとその管理
リリース前に試行したことにより、サービス内での不具合や使い勝手などのフィードバックを迅速に修正し、早期に対応しました。また、悪質な業者等については、サービス内に問い合わせフォームを設け、弊社が対応していきます。