第134回最終選考会(令和5年3月10日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
誰でもプロユースの野菜生産ができるユニバーサルワークフローを導入した、低コストの無農薬リーフ野菜生産を行う農業6次化施設を「FUN EAT MAKERS」というブランドで、障がい者雇用という課題を抱えた企業をオーナーとしたフランチャイズ展開を行うビジネスモデルです。
リーフ野菜工場は、60㎡のテナント賃貸や余剰敷地を活用し、小さな投資で効率的に安定生産。無農薬・無洗浄リーフを飲食店に直販することで収益化します。
ユニバーサルワークフローは、「重度の知的障がいのある方」を対象に開発。
直営のスタートアップ店舗は、商店街の空き店舗を活用。駅前5分のアーケード商店街に突然現れるガラス張りの植物工場に通りすがりの人はみんな足を止めます。併設する飲食店では、リーフ野菜や地域の生産者の食材を使った料理を提供。営業は飲食店開業を目指すシェフがテストマーケティングで担当。その後の地域での開業を支援し、商店街活性化につなげます。
新規性・優位性について
「低コスト・計画安定生産」できる植物工場
商店街空き店舗や自社工場の余剰敷地などを活用。60㎡の小さなスぺ-スに月約300kgのリーフを生産可能な植物工場を低コストで設営。飲食店に直販することで、収益化。
「誰でもできるユニバーサルワークフロー」
「重度の知的障がいがある方」をターゲットに開発したワークフローでプロユースの野菜を生産可能。
「オープンイノベーションのプロデュースとファンを増やすブランディング開発」
優位性の高いノウハウを掛け合わせ、新しいビジネスモデルを創出。クリエイティブの力でファンを増やすブランディングを展開。
市場について
主なターゲット・市場の規模
主なターゲットとしては、障がい者雇用に課題を抱えている全国の企業。従業員数100名以上、全国2.5万社の企業が対象。
特に、雇用義務数の達成よりも、従業員として戦力化させていく、労働環境の「質」を重視している企業にご検討いただきたいと考えています。また、商店街の衰退や人口減少などの課題を抱え、魅力ある地域づくりを進める自治体も対象にしています。
市場での競争力
収益性のある農業モデル×自立的で生産性のある障がい者雇用の創出×空き店舗活用と地域商業の賑わい創出と、それぞれの目的でも独自性を有しておりますが、それを掛け合わせ、ひとつのサービスの中に3つの社会課題への貢献を盛り込んだ類似のサービスは他にはないと考えます。
実現性について
実施スケジュール
2022年4月に創業。
2023年2月に6次化農業施設「FUN EAT MAKERS」直営1号店を川崎市の武蔵新城にオープン。
重度の知的障がいのある方が従事できるユニバーサルワークフローを3月末を目途に完成させ、フランチャイズ展開に向けての営業活動を本格化。
実施場所
川崎市中原区を中心に全国
実施体制
2022年4月に2名で創業し、2023年2月現在、障がい者雇用1名を追加して3名。
2023年3月以降、営業担当、農業技術指導担当、栽培・配送を増やす予定。
ビジネスパートナー
・スパイスキューブ株式会社/低コスト植物工場ノウハウの提供
・ダンウェイ株式会社/ユニバーサルワークフロー開発、障がい者の定着支援
・株式会社クリーク・アンド・リバー社(親会社)/営業、ブランド開発支援
リスクとその管理
オーナーが、フランチャイズロイヤリティを払うだけのブランド認知の向上をいかにするかがポイント。そのために、商品とサービスの品質だけでなく、一目を引く外観・内観、ストーリー性、それを伝える販促ツールにC&Rグループのクリエイターのノウハウを踏襲するとともに、広報と連携し、メディア露出を高めています。