第94回最終選考会(平成27年3月13日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
当社は東大阪発のものづくり系ベンチャーで、2009年に超節水洗浄ノズル『バブル90』を開発した。
このノズルは約5〜10%の水量で従来と同じ洗浄力を発揮することができる。学校や工場の手洗い場、飲食店の調理場、介護施設、ゴルフ場、原子力発電所など、国内のあらゆる施設で使用することができるだけでなく、水圧の高い地域、低い地域、硬水の地域、軟水の地域、水質の悪い井戸水などでも詰まることなく使用することができる。
「世界中の水資源の生産性を大きく向上させる可能性がある」、「ミクロンオーダーの加工精度が要求され、まさに匠の技術の集積。日本人にしか作れなかっただろう」という理由から、その年の超モノづくり部品大賞(日刊工業新聞社主催/経済産業省後援)でベンチャー企業では初となる大賞を授賞した。
新規性・優位性について
『バブル90』は脈動流を放出するノズル。脈動流とは少量の水で洗浄力を高める洗浄方式で、主に半導体の洗浄や、身近なところではトイレのウォシュレットなどにも使われている。
これまで脈動流は脈動ポンプという専用のポンプを使うことでしか発生させることが出来なかった。
『バブル90』は電気エネルギーを一切使うことなく、水道水圧のエネルギーだけで脈動させることができる独自の技術を開発し、これを内部に組み込んだ唯一のノズルで、特許も取得している。
市場について
主なターゲット・市場の規模
学校や工場の手荒い場、飲食店の調理場、介護施設、ゴルフ場、原子力発電所など、国内のあらゆる施設で使用することができるだけでなく、水圧の高い地域、低い地域、硬水の地域、軟水の地域、水質の悪い井戸水などでも詰まることなく使用することができる。
世界中の洗浄用吐出口がターゲット。
市場での競争力
これまでの製品は『節水コマ』又は『節水コマ+泡沫キャップ』の2種類しか存在しない。各社、内部の節水コマの穴の大きさや数の違いしかなく、基本的な構造は水圧を落とし、水を弱めることで節水している。洗浄に時間がかかるため、実際の節水率は5〜20%程度と低く、節水率を上げれば上げるほど洗浄力は激減していく。
『バブル90』は節水率、洗浄力、使用感、全てダントツの性能を持っている。
実現性について
実施スケジュール
完成済み
実施場所
東大阪府
実施体制
開発は代表の高野が1人で行った。現在は12人の組織になっている。
ビジネスパートナー
販売元:DG SALES
販売代理店:自動車メーカー・東芝グループ・商社・飲料メーカーなど
リスクとその管理
蛇口や吐出口の先端に取り付けるノズルなので、万が一なにか問題がおきても外してもらうだけでよい。