第97回最終選考会(平成27年10月2日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
35歳を超えると転職が難しくなる「働き盛りミドル世代求職者」と、後継者や次世代リーダー不足に悩む「中堅・中小企業」の出会いを、人工知能によるニーズ予測型レコメンドアルゴリズムで実現するマッチングサービス。具体的には、「自分の経歴を経営者にダイレクトに売り込んでほしい」求職者の登録データベースを構築。「明確な採用ニーズはないが、いい人との出会いは求めている」経営者向けに適正な人材リストを抽出し、継続的に提供する形式で出会いを作り出す。企業の業種や地域、規模などをインプットしておくだけで、その企業が必要とする可能性が高い経歴を持つ人材を登録データベースから予測抽出し、企業ごとに適合度が高い上位10名の経歴リストをメールマガジン形式で定期配信する方法で”お宝人材”の発見を促す仕組み。いい人材が発見された段階で、コンサルタントによる有人の人材紹介サービスが開始される。
新規性・優位性について
既存の求人サービスは、求人企業における募集要項(職種・職務内容・役職・年収など)が明文化された段階でスタートする「顕在需要」対応型になっている。そのため、多くの経営者が抱えている「具体的な募集要件は決まっていないが”いい人と出会いたい”」というモヤモヤとした「潜在需要」に対応するサービスは皆無。※求人広告は「募集要項の掲載」が事業モデルそのものであり、人材紹介は募集要項が決まらなければ適正な候補者を探し始められないという事業構造になっているため。
市場について
主なターゲット・市場の規模
35歳以上の中途採用市場における年間の採用決定人数は年間35万人(うち求人広告7万5000人、人材紹介2万5000人、縁故・ハローワーク25万人)。有料市場での売上規模は合計525億円(求人広告市場225億円、人材紹介300億円)。この取組で5年後に年間5000名の採用決定(売上換算40億円)をめざす。
市場での競争力
潜在需要向けサービスという観点では、競合不在の状況。また、ITと人工知能を活用した人材レコメンドを採用することで、営業コストが不要であるため、人材紹介型の成功報酬ではあるが、1人当たりの採用成功報酬一律80万円と、既存の人材紹介サービス(決定年収の35%:平均手数料160万円)に比較して半額のコストでマッチングを実現できる。
実現性について
実施スケジュール
2014年12月17日よりサービス開始しており、現時点での求職者登録数は6500名。利用企業は3500社となっている。
実施場所
開発本部:東京都港区虎ノ門2-5-5 ニュー虎ノ門ビル4階
実施体制
総計12名(役員4名・従業員3名・業務委託5名)
企画3名、開発4名、転職アドバイザー3名、営業4名
ビジネスパートナー
日本経済新聞社、日経HR、Yahoo!JAPAN、リクルートキャリア、インテリジェンス、
サン・アドセンター、アクシアエージェンシー、ファーストヴィレッジ
リスクとその管理
個人情報管理リスク(開発会社:ヒューマンシステム社とのセキュリティ契約)