第110回最終選考会(平成29年12月1日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
日本国内でゴミとして捨てられそうになっていたり、タンスに眠っている着物を、傘職人の技により日傘にリメイクし国内外に販売します。
それを通じ、古くより日本人に伝わっていた「Re(リ)」(=再生)の考え方を世界に広め、モノを大切にする心、自然の恵に感謝する心を育てていきます。「Re(リ)」の文化が広まることで、無駄な資源が使われなくなり、これからの時代に求められる持続可能な社会づくりに寄与できると考えております。
また、あきざくらの日傘が世界に広まることで、傘職人や着物の製作に関わる職人の技を後世に残すことにもつながると考えています。残念ながら上記の職人は年々減少しています。しかし、製作を依頼している傘職人は、日本トップクラスの技術を持ち、伸縮性も柄も1つ1つ違う着物生地を、それぞれの良さを活かした張りや柄合わせで質の高い日傘を製作してくれます。
日傘というモノを売るのではなく、伝統文化、技術に裏打ちされたストーリーを提供することで、価値を感じて頂けると考えております。
新規性・優位性について
着物のリメイク市場は年々増えていますが、主な製品は、バックや名刺入れなどの小物、ドレスやワンピースなどです。
日傘に関しては、伸縮性が1つ1つ違う着物生地での製作が難しく、ほぼありません。特に、専門技術を持った傘職人の手による日傘を製作販売しているのはあきざくらだけです。
また、販売方法も、物販という形だけでなく、職人技を間近で見れたり、1日着て頂いた着物をリメイクしたりと、体験(ストーリー)も一緒に提供していきます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
ターゲットは、日本の伝統文化に理解があり、かつ本物志向の国内外富裕層。
近年、富裕層の旅行のキーワードは、「体験旅行」「本物の体験」「エコツーリズム」「ボランツーリズム」「持続可能性」。
あきざくらの日傘を、モノを売るというより、その背景のストーリーまでを体験とともに提供することで、ニーズは大きいと考えています。
市場での競争力
着物を職人技で日傘にという点では、競争相手はありません。
職人とのネットワークは強力で、熟練した職人の技術に興味関心がある富裕層にアプローチが出来ます。
実現性について
実施スケジュール
2017年7月19日 販売スタート
2019年 あきざくらオーダーメイドサロンオープン
※職人との交流、自分が1日着た着物を日傘にリメイクなどを体験できるサロン
実施場所
日本国内外
実施体制
売るモノ(日傘)づくりに関しては、傘職人をはじめ、外部との連携で製作しています。
売る場所(販路)に関しては、国内外の富裕層に既に販売チャネルを持っている企業様との連携を進めています。
ビジネスパートナー
傘職人、インバウンド向け前撮り屋、高級ホテルのショップ、百貨店など
リスクとその管理
販売数が増えた時に起こってくる傘職人不足
→傘職人と常に販路の状況を共有することで、傘職人候補の育成に力を入れて頂きます。
また、関東に限らず、着物にて日傘を作成して下さる傘職人探しは継続していきます。