第113回最終選考会(平成30年6月8日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
(1)事業内容
画面に表示されている電子文書の上に半透明の仮想的な「紙」を重ね、電子文書にメモ書きができるWindows用アプリ「重ね書き メモアプリケーション」を開発・展開します。
(2)効果
生産性向上による働き方改革、改ざん抑止、紙の節約、情報漏えいリスクの低減を実現します。
(3)製品の特長
表示が絶対に崩れず、既存の純正ソフトを改造せずに重ね書きメモを実現。
しかも電子文書には一切変更を加えません(特許出願済み)。
SurfaceなどWindowsタブレット向けですが、一般PCにも対応します。
新規性・優位性について
(1)新規性
文書作成・閲覧ソフトの「上で」「半透明で」動くアプリ。
PDF以外にも重ね書きメモを行えるのは、国内外含めて本製品が唯一です。
(2)優位性
本製品はWord、Chrome、Acrobat Readerなど主要な電子文書閲覧・作成ソフトに対応します。
最大の特徴は電子文書の表示を既存の純正ソフトで行うことにより、全ての電子文書形式で表示が絶対に崩れない点で、しかも純正 ソフトを一切改造せずに重ね書きメモを実現します。
さらに電子文書には一切変更を加えません。
本製品は、文書の校正作業や、修正できない電子文書へのメモ書きなどで効果を発揮します。
市場について
主なターゲット・市場の規模
(1)主なターゲット
昨今拡大している働き方改革ニーズをセグメントとし、出版業界、IT企業、教育研究業界などの知的生産が主力の企業、及び大学生 など電子文書をよく使用する層をターゲットとします。
(2)市場の規模
3,046億円 (国内における知的労働者の文書作成に関する生産性を1%改善した場合の経済効果を仮定)
市場での競争力
・Wordは校閲機能が使いづらく、Acrobat Readerは読み取り専用に書き込めません。本製品は追記・メモに特化しているため使いや すく、読み取り専用にも書け、さらにオリジナル文書を一切変更しません。
・PDFソフトはPDF以外には未対応で、テキストエディタには重ね書き機能がありません。本製品はこれらの不足を解消します。
・本製品は消耗品、専用機器が不要のため、消耗品が収入源の複合機メーカーは競合となり得ません。
実現性について
実施スケジュール
β版を平成30年6月中旬に一般リリース予定です。
β版はPDFに対応。
バージョン1は平成30年8月に販売開始予定ですが、11月までは無料期間とします。
バージョン1はPower Point、Word、Chromeに対応予定です。
バージョン2はテキストエディタ、Firefox、画像に対応予定です。
実施場所
弊社本社にて開発します。
実施体制
バージョン1発売後、プログラマ1名、営業・マーケティング担当1名、保守・コミュニティ運営担当1名を順次採用します。
ビジネスパートナー
現在のところなし。
リスクとその管理
(1)類似品の登場
特許権侵害対処を行います。また、二面市場戦略、ユーザコミュニティ、第3級の価格差別戦略により将来出てくるであろう類似製品
へ乗り換え防止します。
(2)純正ソフトバージョンアップに伴う連携不可
本製品はUI Automationにて純正ソフトと連携するため、どのようなバージョンアップが来ても改修にて対応可能です。