第113回最終選考会(平成30年6月8日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
「会話器」とは話し手の声をマイクで拾って、伝送し、聞き手の耳で再生するという補聴機器で、補聴器では対応しきれない場面
1)周りが煩い 2)話者と距離が離れている 3)複数人との対話といった社会生活では頻繁にある環境下で、難聴者と健聴者が自然に会話できる商品です。
1. 難聴者が複数人と話せる「会話器」=”グループトーク”
2. 離れた場所の健聴者から難聴者へ声を無線で伝えられる「会話器」=”フェーストーカー”
3. 対面して話せる「会話器」=”対話くん”
これら3種類の商品を開発、販売しています。
新規性・優位性について
大声を出したり、何度も繰り返しても通じないような高度難聴者に対する方法として、“普通の大きさの声で話す”という自然で負担の無い手段で会話ができるようにしています。
従来の難聴者側が補聴をするという考え方に対して、健聴者が難聴者に自然に話しを伝える手段を用意することで、健聴者が話しかけを諦めないようになります。結果として双方のコミュニケーションを継続できます。
特に”グループトーク”では難聴者を含む複数人が同時に双方向で会話ができる点が独創的です。
市場について
主なターゲット・市場の規模
①難聴者:高度難聴者 30万人~中度難聴者 600万人
②難聴者とコミュニケーションをする対応者:
<公的機関>役所窓口 3474
<医療機関>一般医院 10万 一般病院 7千
<学校>大学 難聴者在籍校 426、小学校 1万 中学校 2万 高校 5千
<公務員・一般企業>高度難聴者 0.3%~ 中度難聴者 5%が対象者
市場での競争力
・性能:高度難聴者が会話をし易い為の設計がされています。
・カスタマイズ:難聴者や職場の状況により最適なカスタマイズができます。
・独自性:複数人用の「会話器」”グループトーク”に対抗する商品は存在していません。
また”フェーストーカー”はスマートフォンと繋がり、音声文章変換アプリに掛けることで、音も文章も確認でき、より広い範囲の難聴者に対応ができます。
実現性について
実施スケジュール
2017年まで”グループトーク”を大学に、”フェーストーカー”を医療関係に販売。
2018年から2つの新商品 小型のフェーストーカー、対話くん、を追加。
2018年3月までにターゲット市場全般をカバーできることの検証を終えている。
2018年4月から本格的な普及を目指した活動に入る。
実施場所
弊社にて
実施体制
従業員1名 契約販売員3名
ビジネスパートナー
聴覚障害者福祉用具専門店 千里福祉情報センター
医療機器販売会社 株式会社G・I
設備関連 アシストホーン株式会社
リスクとその管理
・新商品の商品力は確認されているので、新しいビジネスパートナーを得て、自社中心の販売体制から販社体制への転換を図っている。
・対抗商品が登場するリスクを考え、販路の早期拡大を図ると同時に、新商品の開発を検討している。