第142回最終選考会(令和7年3月7日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
「われどこ」は、企業のアナログ広告( チラシ・DM・ポスター) の反響をデータ化し、効果を可視化するDX ツールです。紙広告に印刷した特殊なQR コードをスキャンしてもらえれば、日時・場所・ユーザー属性を取得し、タイムリーにBI ツール上に反映。広告主は、「どの広告が、どこで、誰に届いたのか?」を把握でき、販促の最適化が可能になります。
現在、パン屋・焼肉店・学習塾・不動産業などで実績があり、導入企業は売上向上を実現。今後は新聞社、広告代理店やポスティング業者との提携を通じて全国展開し、アナログ広告市場( 約1 兆円) にDX を推進します。

新規性・優位性について
既存のデジタル広告とは異なり、ポスティング・DM ・新聞折込などの紙広告でもターゲットの行動データを取得可能。従来のQR コードでは単なるスキャン数しか取得できませんが、「われどこ」はユーザーの詳細情報( 位置・時間・言語・デバイス情報など) を記録し、BI ツールで分析・活用できる点が大きな強みです。
さらに、広告代理店・印刷業者との提携により、導入のハードルを下げるビジネスモデルを構築。特許出願中であり、データ運用のノウハウと代理店ネットワークで市場の先行者利益を確保します。
市場について
主なターゲット・市場の規模
①広告主( 不動産、学習塾、小売店、飲食店など)
②新聞社・広告代理店・ポスティング業者・印刷会社など
日本のアナログ広告市場は約1 兆円。そのうちポスティング市場だけでも約1,400 億円規模。特に、地域密着型ビジネス( 不動産・学習塾・飲食店・観光業など) がDX を求めており、紙広告の効果測定ニーズは高まっている。
市場での競争力
「われどこ」の競争力は、
1.紙広告のDX化を可能にする日本初の技術( リアルタイム反響測定)
2. データの取得精度とBI ツールの連携( 位置情報・ユーザー属性まで可視化)
3.広告代理店・ポスティング業者との提携による市場展開のしやすさ
→ 「われどこ」は広告主の販促ROI向上に直結するデータ提供が可能です。
実現性について
実施スケジュール
2025 年4 月 代理店5 社と契約締結( 広告代理店・ポスティング業者)
2025 年7 月 主要業種( 不動産・学習塾・飲食) 40 社に導入
2025 年12 月 全国の広告代理店20 社との提携完了、サービスを本格展開
2026 年以降 観光業界、行政広告( 防災・広報) など新市場への進出
実施場所
全国の広告代理店・ポスティング業者と連携し、全国展開を目指す。
実施体制
開発はコアメンバーが3 名、外部メンバーが4 名。営業企画は3 名体制。
資金調達後、開発メンバー3 名、営業企画メンバー2 名を増強予定。
ビジネスパートナー
現在、広告代理店・ポスティング業者・印刷業者との提携を推進。また、不動産・学習塾・観光業の大手企業とも協議中。国交省や市役所とも相談中。
リスクとその管理
1.QR コードのスキャン率の課題: インセンティブ設計、A/B テストのノウハウの提供
2.競合参入リスク: 特許出願済み、追加機能開発で参入障壁をあげる、代理店ネットワークを先行確保
3.技術的リスク: サーバ、データ管理の強化( クラウド移行も含む)