第103回最終選考会(平成28年9月30日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
株式会社RKL
杉本 光平
京都府京田辺市
- かわさき起業家賞
- 審査員会特別賞
【発表者 姫野 宏】
ビジネスアイディアの概要について
□ 歩行器補助シートRKLを京都府内の医療・介護・福祉事業所に提供する。 □ 梱包作業を作業所と社会福祉協議会に委託する。 □ 全国に『身体拘束ゼロ』を普及する。 □ 全国に『認知症予防のための歩行練習』を普及する。 □ 全国に社会的弱者と呼ばれる方々に『仕事』を提供して自立を促す方法を普及する。
【商品名】歩行器補助シートRKL
【内容】既存の歩行器に装着することで、施設内で『転倒しない歩行器』となる補助シート。
【特徴】 ①徘徊による身体拘束に代わる介護方法になる。
②歩行器補助シートRKLは、身体機能改善・維持するための歩行練習において、これまで困難であった後方への歩行練習を可能とすることで、転倒による要介護度の悪化を予防することができる。
③歩行練習時間を自主的に延長することができる(90分/週実施することで認知症予防効果がある)
④要介護者の歩行動作における瞬発力と持久力の練習を行うことで、より総合的な『体力』の維持・改善(健康寿命の延伸)に結びつく。
新規性・優位性について
歩行器補助シートRKLは、身体機能改善・維持するための歩行練習において、これまで困難であった後方への歩行練習を可能とすることで、転倒による要介護度の悪化を予防することができ、要介護者の歩行動作における瞬発力と持久力の練習を行うことにより総合的な「体力」の維持・改善(健康寿命の延伸)に結びつく。
また、一週間に90分間の歩行練習が認知症予防につながるというエビデンスがあるが、歩行介助が必要な方においてそれだけの時間を確保するには、介助スタッフの人手不足の面からみても難しい状況であるので、当商品が「見守りレベルの介助」を可能にし、リハビリの幅を広げることができる。
市場について
主なターゲット・市場の規模
特別養護老人ホーム・他入居サービスを行う介護事業所・リハビリテーション病院・老人保健施設他リハビリテーションを行う医療施設・介護事業所・共同実践時に転倒防止の介助用品を要する訪問介護事業所・災害発生時の避難場所でのエコノミークラス症候群予防備品として全国の地方公共団体・中国、台湾の介護事業者等。また、市場規模は日本福祉用具・生活支援用具協会の資料から100億円/年規模と推計する。
市場での競争力
超少子高齢人口減少社会における要介護者の転倒を予防するために必要なものである。
介助を要する歩行であっても、荷重による骨への刺激が骨密度を維持するために必要であり『健康寿命延伸』につながる。
実用新案権を保有しているため、競合他社を排除することが可能である。
実現性について
実施スケジュール
新商品①・②研究開発 開始
2016年12月 ケアテックス関西 出展
2017年4月 新商品①・② 発売
2017年8月 新商品③研究開発 開始
2018年8月 中国・台湾で歩行器補助シートRKL・新商品①・② 発売
2019年4月 新商品③ 発売
実施場所
京都府京田辺市
同志社大学連携型起業家育成施設『D-egg』
独立行政法人・中小基盤整備機構が同志社大学京田辺キャンパス内『業成館』内
実施体制
□ 歩行器補助シートRKLは、既に製品化している。
□ 福岡県大川市において400台/月の生産体制を確保している。
□ 梱包と発送作業を社会福祉法人共生会みどりの風作業所(京田辺市)と業務委託契約を締結済である。
ビジネスパートナー
中小機構・京田辺市・同志社大学の各担当インキュベーションマネージャ-
京田辺市・京都府:展示会主催等・京田辺市商工会との連携による総合的支援
リスクとその管理
弊社は、理学療法士と医療機器商社営業マンが『日本をリハビリする』という目的でタッグを組んで平成28年3月に起業した。
今後、企業としての経験不足を補うべくD-egg・中小機構・京田辺市・京都府・同志社大学のサポートを受けながら事業展開していく。