第106回最終選考会(平成29年3月17日(金)開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
弊社は2つのアプローチでビジネスを展開しております。
1つ目は、経営者と専門家(8士業)をつなぐマッチングサイト「SHARES(シェアーズ)」です。マッチング後のフォローを丁寧に行うことで、紹介から実際の受発注につながる率(成約率)は平均38%となっており、この点において類をみないサービスだと自負しております。これまでにのべ2,000社以上の企業様にご利用をいただいており、現在は毎月新規で200社以上の登録があります。
2つ目は、経営者と金融機関をつなぐAI融資審査モデル「SHARESΦ(シェアーズファイ)」です。SHARESΦでは、詳細な月次会計データを元にAIによる分析を行い、全く新しい融資審査モデルを金融機関向けにご提供しています。現在複数の金融機関様と実証実験を進めており、2017年内のサービス開始を予定しております。
以上、2つのアプローチで日本の経営環境を改善していくことが弊社のミッションだと考えています。
新規性・優位性について
SHARES:士業の紹介サイトは多く存在しますが、毎月約300件の案件が登録され、マッチング後の自動請求、決済、実際のやりとり、案件管理までを一括管理できるサービスは存在していません。また、経営者、士業の双方に対して充実したサポート体制を構築しており、平均38%という圧倒的な成約率を実現することに成功しています。
SHARESΦ:年次の決算書ではなく、月次の会計データをAIによって分析し倒産確率を算出するため、はるかに高い精度で融資審査が可能になることを横浜銀行との実証実験で証明しました。
市場について
主なターゲット・市場の規模
SHARES:現在は士業から月額のシステム利用料をいただいています。将来的には中小企業への月額課金も予定しています。ターゲットとなる中小企業は少なくとも数万社、士業も数千の事務所がターゲットとなると考えています。
SHARESΦ:主に地銀、信金がターゲットです。初期費用に加え、月額百万円単位のシステム利用料をいただく予定です。また、実証実験も有償にて行っております。
市場での競争力
弊社の役員陣は全員代表としての起業経験があり、企画、開発、営業のプロが集まり、次々と新しい取り組みを展開しています。昨年にはSBIインベストメント、横浜銀行グループのVC、約200の銀行に基幹システムを提供しているTIS社などから出資を受けており、士業向け、金融機関向けのサービスを展開する上で大きなアドバンテージがあると考えています。
実現性について
実施スケジュール
SHARES:現在、毎月数十万円の月額売上の増加を達成中です。今後は株主のアドウェイズとの協業による営業強化を予定しており、2018年3月までに月商600万円、2019年3月までに月商2,000万円を計画しております。
SHARESΦ:TISとの協業が進んでおり複数の金融機関にシステムを導入予定です。
実施場所
SHARESは東京23区で営業活動を行っておりますが、3月から大阪、京都へ営業を拡大予定です。
SHARESΦは全国の地銀と協議中です。
実施体制
SHARES(Φ含む)は現在10名のチームで開発、営業を行っています。
今後はSHARESの追加機能開発のスピードアップ、SHARESΦの実証実験に向け、開発メンバーの拡充を予定しております。
ビジネスパートナー
横浜銀行グループ、TIS、アドウェイズなど事業シナジーの非常に高い企業様にご出資をいただいており、特に営業面では多大なご支援をいただいています。今後もより一層強固なパートナーシップを構築して参ります。
リスクとその管理
SHARESΦにおいては金融庁への進言等、調整に時間がかかることも想定し、2つの事業スキームを同時に推進しております。現時点では2事業ともに脅威を感じる競合は存在していませんが、より事業の展開スピードを上げるために来期中(2018年3月末まで)にシリーズB(最大5億円程度)の資金調達を実施予定です。