第109回最終選考会(平成29年9月29日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
『piece』はONE ACTが独自開発した新しいプラットフォームで、価値のあるソースコードを誰でも販売・購入することができます。
現在ソフトウェア開発業界では、システムエンジニアやプログラマーの人材不足が顕著になっており、経済産業省によると2030年に79万人の人材が不足するとされています。対策として人材育成が盛んに叫ばれていますが、実際に解決するめどは立っていません。
そこで解決の軸を人ではなく、人が作ったモノの有効活用に置き、シェアリングという形でソリューションを提供できるサービスです。
ユーザーはC2Cの利用やプロジェクト単位等でB2Cの利用も可能です。購入したソースコードはそのまま、もしくは改変して自身や会社のサービス、システム、ソフトウェア開発にすぐに使用できます。システムエンジニア・プログラマーが『piece』を通してソースコードの提供と利用を相互にやり取りすることで、システム開発のコストを削減し、WEBサービス開発のハードルを下げることができます。
また、自社では開発に時間のかかるコア技術の獲得も可能になります。
新規性・優位性について
ソースコードを売買するという世の中にまだ根付いていない新しいサービスですので、明確に競合する世界で著名な競合サービスはありません。ただ著名ではありませんが今後競合となり得るサービスは国内で1社のみ、海外でも数社のみ存在します。
『piece』の新しい概念は、価値あるソースコードを機能単位で売買することで、世界中のシステムエンジニアやプログラマーがお互いの知恵や知識をすぐに使える形でシェアリングしていくことにあります。
この仕組みはすでに特許申請出願済みです。
市場について
主なターゲット・市場の規模
経済産業省の統計でソフトウェア業の市場規模は日本で約12兆円、海外の正確な統計は出ていませんが積み上げで100兆円を超えています。ソフトウェア開発者は日本で約100万人、海外で2000万人を超えています。
また、市場は今後もAIやIoTやFintechといった新しい開発によって拡大が想定されます。ソースコードに関連する販売額が累計100億円を超えている後述のサービスもありますので、ソースコード売買の潜在的な市場規模は少なくとも1兆円はあると想定しています。
市場での競争力
明確な競合で著名なサービスはまだ存在しませんので先駆者になります。ただホームページやブログによく使われるWordPressのテンプレートやプラグインの販売ストアやゲームのUnityに特化した販売ストアはあります。
その中で動画やデザイン等も含め幅広いジャンルの販売マーケットである海外E社では、WordPressのテンプレートで、1つが30万ユーザー以上に購入され10億円以上を売り上げているものもあります。
『piece』は機能単位のソースコードに特化しているのが強みとなります。
実現性について
実施スケジュール
2015/12 国内テスト版をローンチ済み
2016/12 海外標準正式版ローンチ済み
【サービスURL】 https://www.piece.cool
2017 多言語化追加、機能追加中
2018 AI機能導入(現在見識者と共同でロジックの開発中)
実施場所
国内 ONE ACT 東京本社
海外 ONE ACT フランス支社
実施体制
従業員11名、外部技術顧問(著名CTO) 1名
世界標準のサービス開発のためメイン開発チームは、インド、フランス、韓国の外国籍で構成
ビジネスパートナー
現在インド、ベトナム等の海外ソフトウェア開発会社とコントラクト協議中
リスクとその管理
サービス成長と共に競合サービスが現れることが想定されます。
対策としましては、先駆者として早期にポジションを獲得しておくこと、知財戦略を実行していくこと(現在初回の特許申請済み)、有力な提携企業を開拓していくこと(数社とコンタクト中)になります。