第110回最終選考会(平成29年12月1日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
【発表者 天木 徹】
ビジネスアイディアの概要について
医療機器の廃棄処理には明確なガイドラインが存在しません。当社ではこのような状況を踏まえ、医療機器を安全で適正に処理を行うために、その構造を理解している証である医療機器修理業許可を保有し、医療機器を廃棄処理するために必要な産業廃棄物収集運搬業及び処分業を取得している、医療機器専門の廃棄処理業者として業務を中部地域で行っています。
さらなる独自性を追加し、安心して廃棄処理が任せられる医療機器廃棄処理専門業者として、市場規模の大きな関東エリアでのビジネスを展開していきます。
さらに当社の医療機器廃棄処理業務を医療機器廃棄処理の標準化としてガイドライン化を求め、医療機器ゼロエミッションを実現していくことに挑んでいきます。
新規性・優位性について
医療機器修理業を保有する産業廃棄物処理業者は全国的に見ても稀な存在です。
今後さらにその独自性を高めるために、医療機器の構造を理解しているだけではなく、より安全な処理をするための消毒や滅菌処理などの工程を廃棄処理業務に付け加えるなどの付加価値をつけて、優位性を保っていきたいと考えております。
市場について
主なターゲット・市場の規模
主なターゲットである医療機器業界の市場規模は、国家戦略でもあるため年々増加傾向にあり、2014年で約2.8兆円となっています。その静脈産業にあたる廃棄処理業務も同様に増加傾向にあると考えられます。
市場での競争力
医療機器は一般的な産業廃棄物を取扱う業者には嫌がられる存在です。
また、金属価格が低迷していて金属買取業者でも引取りを拒否される場合がほとんどであるため、医療機器廃棄処理の専門を高く掲げることで競争を勝ち抜けます。
実現性について
実施スケジュール
・2017年10月 産業廃棄物収集運搬業 埼玉県、長野県、静岡県 許可申請。
今後も必要に応じて事業範囲を拡大していきます。
・2017年12月 医療機器リース会社に営業開始。
・2018年前半 川崎市内に拠点を新設し、人員増員を図り、事業を活発化させていきます。
実施場所
関東全域(川崎市内に拠点を設置予定)
実施体制
本社従業員8名 神奈川事務所2名(増員予定)
ビジネスパートナー
各地域の医師会・歯科医師会などと協力して適正な廃棄処理を目指します。
また医療機器メーカーやディーラー、リース会社との協力体制も築いていきます。
リスクとその管理
・人材確保が一番の問題点として挙げられます。工場内での作業に関してはシルバー人材の活用なども念頭に置いて考えていますが、回収作業などは若手の人材が必要となるため、求人活動を積極的に行います。
・川崎市内での廃棄処理施設の新規での申請場所が乏しいため、廃業又は転売物件の購入も検討していきます。