第110回最終選考会(平成29年12月1日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
足と手のリハビリは9:1で、圧倒的に手のリハビリが不足している。
そんなリハビリ難民となっている脳疾患の方の課題は、
①自宅で適切なリハビリができない → 我流のリハビリになってしまう。
②指のリハビリが足りない → 足と手のリハビリの割合は9:1
③リハビリがつらい → 痛いのを我慢して手足を動かしている
これらをロボットで解決する。
ロボットの特徴
①自宅で促通反復療法ができる → 脳卒中治療 ガイドライン2015でグレードB(行うよう勧められる)の促通反復療法ができる
②指のリハビリに特化 → 効率的に神経路を再建、動かなかった指が動くようになる
③楽しくリハビリできる → リビングの机の上でテレビを見ながら20分でできる
ビジネスは、ロボットのレンタル(3か月7.5万円)とする。
新規性・優位性について
従来、促通反復療法で療法士が1日何百回も動かしていた大変な作業を自動化し、療法士レベルの施術を繰り返し行ってくれる。
指1本1本が別々に指示通りに動かせるようにリハビリする世界で唯一の装置である。
また、促通反復療法の指のリハビリを忠実に再現する唯一の装置である。
神経路を指定して興奮させることにより、効率的に神経路を再建して動かなかった指が動くようにできる。
市場について
主なターゲット・市場の規模
リハビリが180日で打ち切られ、リハビリ難民となっている脳疾患の方264万人がターゲット。
・脳疾患で苦しむ患者133万9000人
・高齢化で脳疾患の人がさらに増加するため
・脳疾患の年間医療費1 兆7,730 億円
市場での競争力
動かなくなった指と脳の神経路を再建できる指のリハビリ装置として唯一無二の存在。
したがって競合商品はない。
実現性について
実施スケジュール
2018年
5月 ロボット量産に向けた品質向上を行う。
7月 新川崎にオフィスを借り、法人登記。
ロボットの量産開始。
9月 販売開始。無料体験会を通して販売していく。
実施場所
ロボット製造と組み立ては、新川崎オフィスにて行う。
販売はWebを通じて行う。
実施体制
創業者1名で始め、3年後に組み立てアルバイトを雇い増産体制を整える。
ビジネスパートナー
ロボット技術者等(ハードウエア、ソフトウエア、メカエンジニア)に協力依頼中。
筐体の大量生産は、大田区のプラスチック射出成型会社を検討中。
薬機法対策については、医療機器コンサルタントを検討中。
リスクとその管理
医療機器ではなく健康機器(筋肉運動補助器具)とする。
①需要が多く見込まれる個人に販売したいため
②筋肉の運動のみを目的としている場合は医療機器非該当のため
③医療機器かどうかは、機能ではなく、効果効能を標榜したかで決まるため
④初期開発費用がかかりすぎるため