第115回最終選考会(平成30年10月5日(金)開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
現在、世界は深刻な地球温暖化の中にあり、それに対する具体的対策がなかなか進まない状況にある。
このような気候変動に関する問題を始め、世界における様々な課題解決を推進すべく2015年、国連がSDGs(持続可能な開発目標)を採択した。その後、2017年経団連はSDG sの達成を柱として、企業行動憲章を改定した。
そのような社会情勢の中、大企業はもちろんのこと、取引先である一次下請け、二次下請けといった中小企業にも、SDGsに掲げられている目標達成のための行動が求められていくのは必至と言える。
このように各企業がSDGsの目標達成、あるいは得意先企業からの要求に応えていくためにできることとして、企業として使用される印刷物に関してCO2ゼロ化を行うというアイディアに行き着いた。
各企業のCO2削減の実現と同時に、その企業の企業価値を向上させる取り組みになるものと考えている。
新規性・優位性について
現在のところ我が国で「CO2ゼロ印刷」を実施している企業は弊社1社のみである。2005年のグリーン購入大賞受賞を皮切りに、平成27年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰、2017年カーボンオフセット大賞奨励賞受賞等々、環境に関する賞を受賞してきたこと、そして各種メディアに多数取り上げて頂いていることは、その活動に関して独自性と共に一定レベル以上の信頼性を持っていただけるものと考えている。更なる独創性の発揮のため、太陽光パネルの設置を行い、今年中にいわゆる「RE100(再生可能エネルギー100%)印刷」にバージョンアップを図り、この「CO2ゼロ印刷」を「RE100(再生可能エネルギー100%)印刷」へ昇華させる。
市場について
主なターゲット・市場の規模
ESGに関心の高い大企業の一次・二次下請け・CSRを推進する横浜型地域貢献企業の認定企業
・エコアクション21やISO14001認証取得企業など。
■市場の規模
神奈川県の上場企業177社、その下請け企業及び、横浜型地域貢献企業認定458社をターゲットとした場合、仮にその企業で広告宣伝費として印刷物に20万円かけたとして、177社+458社=635社→635社×20万円=127百万円
市場での競争力
環境印刷を展開している会社は全国に複数存在するが、カーボンオフセットに積極的な印刷会社はまだ少なく、CO2ゼロ化そのものが他社との差別化につながる。
弊社は更に、RE100印刷会社に今年中になる計画と行動を進めている。また他社と比較してWWF(世界自然保護基金)といった環境保護団体やパタゴニアといった環境やサステナビリティに注力する団体や企業との取引が長く、実績も豊富である。
実現性について
実施スケジュール
「CO2ゼロ印刷」は現在既に進行している。
2018年8月「CO2ゼロ印刷」に関係する販売ツール(パブリシティブック・会社案内の販売促進パンフレット)の完成、DM発送。
同年9月~10月「RE100(再生可能エネルギー100%)印刷」開始予定。
その発表から「CO2ゼロ印刷」およびESG要素を加えた会社案内制作説明会の実施。
同年10月~11月営業活動と見込み客へのフォローアップ。
同年12月~ 3月受注及び制作・納品。
実施場所
横浜市・川崎市
実施体制
「会社案内+α(アルファ)で売り上げに貢献したいプロジェクト」
・プロジェクトチームリーダー 宝来智明(営業部リーダー)チームの責任者
・メンバー 蓑輪敏一(営業部企画・デザイン課メンバー)DTP製作スタッフ
・デザイン担当 今井俊志(営業部企画・デザイン課メンバー)デザインスタッフ
ビジネスパートナー
・柏原総合環境会計事務所 柏原岳人 氏
コンサルタントとして企業のCSRやESGの取り組みについて精通しており、既に複数の企業で実績がある。今回のプロジェクトでは、企業に対する説明会実施の他、CSR・ESGに取り組む企業に弊社と同行し、会社案内+αの制作に協力をしてもらう。
リスクとその管理
・企業内部 営業及び制作スタッフが少ないため、多くのご注文に対しては対応ができないといった危険性がある。
・企業外部 複数の会社でご注文が重なってきた場合、各社にヒアリングしていく必要性があるため、納期の調整などが課題になる。そのためヒアリングからデザイン・制作、印刷、納品までのスケジュールをあらかじめお伝えした上での受注、進行としなければならない。