第120回最終選考会(令和元年9月27日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
当社の取得した特許(入札装置及びプログラム 第6470452号)ポイントによる入札方法は、①需要と供給のバランスの合わない事への不満感の解消②各種イベントなどのチケットの横流しの解決③買い占めの防止④優良な顧客への優遇処置⑤地域の活性化⑥ポイントによる値引き事業の改善、これらが可能となります。
先着順・抽選・オ-クション形式とは違う新たな入札方法は、「公平に平等に、尚且つ当選者も落選した人も納得ができる」ことを考え、考案しました。運で決まる抽選やオリンピックのチケット販売時には、何故購入出来なかったのか?と不満が上がり、正規の金額が決まっているチケット販売はオ-クション形式では当然、販売ができません。電話などで行われる先着順では、事件や事故を誘発する恐れもあります。
そんな需要と供給のバランスが合わないチケット販売などを改善します。先着順や抽選の良さである価格を固定して、運や時間などの不安定要素が無い振り分け方法は、現在、不便と感じている事業の活性化を促します。
新規性・優位性について
特許取得したポイントによる入札方法は、他社は許可なく使用ができません。当社はこの特許権を活かし、様々な活動を考えています。
入札で使用するポイントを「ゲルト」と明記し、現行の値引き主体のポイントビジネスと区別し、優先権という価値観の販売が可能となります。
人気のあるイベントや交通機関の繁忙期のチケット購入優先権やマラソン大会のような、抽選でない出場枠の方法、アトラクションや行列のできる繁盛店の様々な優先順位の確定、自治体の無料配布による地域の活性化など、他にはないビジネスモデルが構築できます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
優先権を競うビジネスモデルであれば、連携が出来る業種は多種多様と考えています。
市場の規模は未知数ですが、当社が昨年度販売したゲルトの実績は、販売数54,956個に対して7,723,000円の利益でした。
一品目当たり140円程度の純利益がありました。
新たな優先権を競うビジネスモデルが確立した場合、品目数✕100円程度の市場価値があれば、数千億円規模の利益が予想できます。
市場での競争力
優先権を対象としたビジネスモデルは、新しく創設するビジネスモデルです。
特許の内容は、価格を固定してゲルトという新たな単位で入札し、
最高入札者、若しくは同一の商品N個の場合は、ゲルトの入札最高値を入札した者からN番目に高いゲルト数の入札者を落札者として決定する画期的な方法です。将来価格を固定して、落札者を数字以外で決める方法を提示出来る企業があれば、競合先となります。
実現性について
実施スケジュール
今後のスケジュールですが、全国信用金庫協会が監修している「しんきん経営情報」の10月号で、特許を取得した事を掲載していただける予定です。
また、特許の内容が中心の企画も好意的に進んでいます。
そして、この入札方法を用いるアプリの開発と、特許を使用したい企業へのアプロ-チが必要と考えています。
年内が一つの目処と考えています。
実施場所
川崎市高津区
実施体制
現行の従業員で対応する予定です。
ビジネスパートナー
現在、募集を行っています。セキュリティを専門とする企業、アプリ開発を専門とする企業などを募集しています。
リスクとその管理
想定されるリスクとして、①サイバーテロによるゲルトの流失②特定の人間への個人的な譲渡③入札期間中の入札数(ゲルト)の漏洩④個人情報の流失等に対応するため、大手セキュリティ-企業への委託と参加の打診が必要と思われます。
ゲルトの個人的な販売と移動の禁止をプログラミングで必須とします。