第121回最終選考会(令和元年12月6日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
当社は2年ほど前からQR決済が我が国に普及すると予測し、決済以外でQRコードを活用したビジネスモデルが成立するのではと考えました。
そして“決済”が行われる前段階として“注文”がないといけないことに着目し、飲食店に来店したお客様が自身のスマホを用いてQRコードを読み取り、お客様のスマホでオーダーが確定すると同時に店側にオーダーが伝送される、飲食店の注文業務の省力化・効率化及びお客様への利便性が図れる注文管理システムを開発いたしました。
この注文管理システム「スマチュー」を飲食店へ導入することにより、紙メニューを店内のテーブルごとに備えたり、来客ごとに注文を取ったりする業務を大幅に省力化・効率化することができ、メニューや新商品などの入れ替えも簡単にパソコンで編集可能です。
メニューは多言語表示(14か国語)でき、外国人にも即時対応することが可能なため、来年に迫る東京オリンピックや政府が推奨する観光立国政策(外国人観光客ストレスフリーを構築)に向けた対応のベースを築けます。
新規性・優位性について
“QRコードを活用して注文する”というアイデアは、現状の日本ではローンチがまだほとんどされていないサービスであります。
(当社調査ではQRコードで注文を取っている飲食店は確認されておらず、数社の飲食店関係者や飲食店コーディネーターとのミーティングにおいて確認済み)
ITを駆使した既存の注文システム(タブレット端末、タッチパネル端末、従業員用端末など)に比べ、「スマチュー」は初期導入コストが圧倒的に安価で、なおかつ設置工事不要、サービス利用のためのアプリ不要、外国語対応可能、などといった優位性を有しています。
市場について
主なターゲット・市場の規模
ターゲットは、ジャンル・地域・規模を問わず、チェーン店・個人経営店舗、観光地近辺の店、外国人が来店する店、立ち食い蕎麦、カラオケボックスなど国内に無数にある飲食店とします。
解決したい問題(人手不足、外国人労働者雇用、外国人観光客対応、注文業務改善など)を抱えている飲食店を重点的ターゲットとします。
さらにコーディネーターや不動産会社と提携して新規出店をリサーチ、出店時の同時導入を勧誘します。
市場での競争力
スマチューは導入コストの圧倒的低さに加え、高い社会貢献性を備えています。
現在多くの飲食店では深刻な人手不足の問題を抱えておりますが、注文業務において「スマチュー」は人手不足を補完する役割が担えます。
同時に日本語に不慣れな外国人従業員でも注文業務をこなすことが可能となり、注文以外のフロア業務に労働力を集中でき、あわせて政府の外国人受け入れの拡大施策をサポートすることができます。
実現性について
実施スケジュール
「スマチュー」の営業展開をし、如何に数多くの飲食店に導入するかが収益基盤となるので、導入(獲得)店舗数の計画値をたて、実行スケジュールとしております。
各期の獲得予定店舗数として、2020年3月期で210店舗、2021年3月期で1540店舗を目指しております。
実施場所
首都圏をメインとした日本全国を「スマチュー」普及の対象とし、韓国およびベトナムへの進出も進めています。
実施体制
弊社CEOおよびCFOは経営・営業を担当。CTOはシステム管理・メンテナンス・機能強化・セキュリティを担当。営業顧問(1名)、営業委託(1社)、東京信用保証協会による経営指導(中小企業診断士1名)、証券会社(2社)の布陣。
ビジネスパートナー
新規出店情報を提供する飲食店コーディネーターおよび厨房設備メーカー、スマチュー普及で提携する営業委託会社、エクイティ及び「スマチュー」導入サポート、商工会議所、商店街組合ならびに証券会社顧客等への働きかけを委託する証券会社。
リスクとその管理
外的要因として、大手QR決済企業がQR注文へ進出した場合。これはすでに想定しており、「スマチュー」の迅速な普及が最善です。導入の容易性・安価性で対抗します。
内的要因として、システム障害が発生すると一時的に使用不能となりますが、サーバーはAWSのため信頼できます。サーマルプリンタは検品に注力しています。