第121回最終選考会(令和元年12月6日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
スピーカーの基本技術は50年以上変わっていません。
従来製品は逆相の音を処理するため箱で覆う構造になっており、これが定在波や背圧の変化を引き起こし、音を濁らせ、また、面で覆うことによりいわゆる「箱鳴り」も引き起こします。
これらの問題を解消するため、「アモルファス(非結晶体)構造」により逆相音を分散吸収し、かつ表面に大きな面を持たせないことにより、箱鳴りも抑えた全く新しいスピーカーを考案しました。
そして、この複雑な形状を3Dプリンターにより実現しました。
新規性・優位性について
全く新しい発想によるもので、世界初となります。(特許取得済み)
外見も、音質も他と大きく異なります。
箱鳴りを抑える構造のため、従来製品と比べ、コンパクトでありながら、箱鳴りしない優れた音質を実現!
市場について
主なターゲット・市場の規模
国内ホームユースのスピーカー市場規模は年間300億円程あり、第一フェーズは受注生産でハイエンド向けの10%をターゲットとします。
順次プロユース(スタジオモニター)・海外・普及品・カーオーディオと拡大していく予定です。
市場での競争力
今までにない、他社製品とは全く異なるもので、狭義の比較対象はなく、設計にも独自開発の特殊な技術が使われています。
また、特許権を有しているので価格競争に陥ることもありません。
実現性について
実施スケジュール
2019年中に初号機発売開始(プロトタイプ1号~5号を経て10月に製品版を完成し、現在スペック等検証作業中)
2019年11月特許外国出願
2020年共同研究を元に次号機の開発
実施場所
東京都
実施体制
柴田 忠利(株式会社秋東精工 代表取締役):製造・販売担当
津田 宏二(アイネクスト特許事務所 代表弁理士・工学博士):技術・知財担当
向井 規浩(株式会社ユピア 代表取締役):財務・渉外担当
ビジネスパートナー
東京都産業技術研究センターとの共同研究(2019年11月から)
株式会社リコー(3Dプリンタ出力・新規事業部)
リスクとその管理
在庫を持たないよう、受注生産とします。
製造・販売を株式会社秋東精工に委託するファブレス方式をとっています。
外部の完成部品(スピーカーユニット)を使用するにあたり、供給品質の安定のため、今後OEMまたは提携を推進していきます。