第124回最終選考会(令和2年9月25日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
弊社は「社内生産性の向上」と「医療費の削減」をミッションとしております。
従業員を対象とした「CareFor」というシステムにより、地域の鍼灸整骨院や整体院に所属する国家資格者と企業をマッチングさせ、企業内に施術スペースを設け、従業員に「施術」を気軽に受けてもらい、慢性的な肩こり・腰痛・倦怠感などの悩みを解消することで企業の生産性の向上を促します。
現在までに日本たばこ産業株式会社(JT)や日本生命保険相互会社、合同会社DMM.comなどの大手企業を中心に、中小企業を含む41社の導入実績があります。導入企業により各月の導入日数は異なりますが、施術の所要時間は15~30分、価格帯は500~2,500円、利用率は70%~100%で稼働しています。
また、C&R健康保険組合へのサービス導入も決定しており、弊社のサービスを通じて医療費の変動を追っていく運びとなっております。
新規性・優位性について
「CareFor」は企業内へ導入するため、無店舗で運営いたします。施術者は顧客の増減に関わらず固定費(家賃・水道・光熱費など)を計上する必要が無く、コストダウンを図ることが可能です。導入企業の従業員向けに行うサービスですので、顧客集客に対してもコストダウンに繋がります。更に従業員を店舗へ誘導することで、集客コストを掛けずに顧客を獲得することもできます。
「CareFor」加盟店舗においても、全くの新規来院者ではなく企業内で施術を受けている為、店舗情報を知った上での来院であることからファン化しやすく、紹介への結びつきも期待できます。店舗でのアイドルタイムの活用により、隙間時間にも収益化が図れる為、売上にも好影響となります。また店舗内での就労のみならず、企業内での施術経験によって店舗では得られない経験も積むことが出来る為、従業員のスキルアップにも繋がります。
無店舗での運営が可能であることから、フリーランスでも働ける環境づくりによって、施術者の人材確保においても、販路拡大も狙えるものであり、施術者の働き方改革も推進します。
市場について
主なターゲット・市場の規模
主なターゲット:全国で従業員数が10人以上の企業70万社、鍼灸整骨院・整体・リラクゼーション約16.2万店舗
市場規模:鍼灸整骨院・整体・リラクゼーション市場 約9,000億円
市場での競争力
医療系国家資格者(理学療法士・柔道整復師・鍼灸師)が全国で約34万人いる中で、独自のネットワークを使い開拓を進めていきます。
他業種が参入しようとする際に、業界独特のルールや閉鎖感があるため参入障壁は高いことも強みです。
実現性について
実施スケジュール
2020年7~8月に、IT導入補助金を使った販促の強化(現在30院導入)
2020年7~12月に、営業代行会社と協力してサービス導入企業開拓(現在39社)
実施場所
全国の企業内
実施体制
早川隆之(プロダクトマネージャー):システム構築、企業開拓、ビジネス設計
高山耕輔(柔道整復師):治療院開拓、システム構築、治療院研修
知念卓(システムエンジニア):システム開発
山口賢太(デザイナー):システムデザイン
ビジネスパートナー
・合同会社セラピストキャンプ:治療院および施術者の紹介
※会員である治療家1,864人が登録中で、登録者に同サービスを紹介
・契約企業:企業の紹介
日本たばこ産業株式会社、日本生命保険相互株式会社、合同会社DMM.comなど大手企業17社
株式会社キタセツ、社会福祉法人犬鳴山など中小企業24社
・株式会社バックムーン:システム開発、デザイン
・株式会社アイドマホールディングス:営業、トークスクリプト作成、テストマーケティング
・株式会社ケアくる:治療院および施術者の紹介
・株式会社ケイズグループ:施術者の紹介
リスクとその管理
想定リスク①企業内部
今後は積極的にプロモーションをかけて100社導入を目指すため、日本政策金融公庫や投資家から資金を募っています。
想定リスク②
不慮の事故やクレーマー対応については、エステ保険への加入、PL保険への加入、顧問弁護士との契約などの対策を立てます。