第124回最終選考会(令和2年9月25日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
地球の未来を託す子ども達に向けて、普段遊んでいる対戦型トレーディングカード(以下トレカ)に地球環境のコンテンツを搭載した遊びと学びを一体化した画期的な環境教育コンテンツである地球環境カードゲーム「マイアース」を開発しました。
このカードゲームは、生き物カードで強固な生態系を作るチームと地球温暖化で地球を破壊するチームに分かれ、地球の未来をかけて戦います。
また「風呂の残り湯で洗濯」や「乱獲」など、地球環境や生き物に影響を与える「人の活動」カードが、様々な効果でプレイヤーをサポートしたり、切り札という形で活躍したりします。
様々な生態系の成り立ちや子ども達にとって難解で遠い地球環境問題も、繰り返し遊ぶゲームのカードを読み込んで作戦を練るトレカだからこそ、記憶に残りその後の環境を守ろうとする行動の実践に繋がります。
カードの販売の他、多言語版の制作、企業や自治体とのコラボカードの制作やARの実装、オンラインゲーム、イベントでの体験会や授業形式のワークショップ、キャラクター展開やメディア連携などビジネスの可能性を広げます。
新規性・優位性について
ゲームを活用して社会問題を学ぶ手法は多々ありますが、「トレカ×地球環境」の仕組みは世界初。
さらに小学校6年生男子の90%がプレイ経験がある(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)トレカをベースとし、遊びから入ることで生態系・地球環境の仕組みを楽しみながら覚えることができます。
また無限大の生態系や地球環境、新しく生み出される人や企業の環境活動など、次々に新たなカードを生み出すことができるため子ども達の興味は尽きません。
環境問題は世界共通の課題であり、世界の子ども達にも人気のトレカやオンラインゲーム化により、ワールドワイドに展開してまいります。
市場について
主なターゲット・市場の規模
カード販売においては、小学校3年生〜中学校3年生をメインターゲットとします。また、地球環境におけるオリジナルカードの制作によりコレクターなどの特殊需要が見込めます。さらに企業のCSR活動の一環としてOEM製造の受託の他、オンラインゲーム化によりグローバルな市場を見込みます。
参考:カードゲーム市場は過去20年間で約1000億円の規模を維持。
(2019年度は前年比104.9%の1,130億円:日本玩具協会)
市場での競争力
「トレカ×地球環境(社会問題)」の商品化は世界初。
企業や自治体が参画できる仕組みも他に類を見ません。現状競合は存在しません。
実現性について
実施スケジュール
陸・海・川の生態系を構築したカードの販売は、4ヶ月で可能です。
ネット販売・直売からスタートし、その後は水族館・科学館・動物園に加え、書店へ販路を展開します。
BtoB事業及びワークショップ実施などのビジネスは、年度当初より受託します。
実施場所
川崎市を拠点に、国立公園の生態系などをカード化する等、全国的に展開予定。
実施体制
2021年度、2022年度は非常勤の従業員を中心に5名。2023年度より従業員7名体制とします。
ゲーム設計2名、データ制作者1名、ファシリテータ統括1名、全体プロデュース(営業担当)1名。
ビジネスパートナー
営業、販路開拓に大日本印刷株式会社、ワークショップファシリテータとして大学、高校、NPO法人と連携。監修者として桜美林大学、環境省ビジターセンター、水族館等と連携します。
リスクとその管理
ゲームシステムで国内では特許が取得できないため、類似コンテンツの販売が懸念されます。
環境省などのバックアップを受けシステムに対し独自性を担保します。
商標権(マイアース)を2019年に弊法人にて取得済みです。