第125回最終選考会(令和2年12月11日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
ORICALは、ファンが「電子トレーディングカード(以下電子トレカ)」をコレクションしながら、自らの「応援」や「推し」を可視化して発信できる、「デジタルグッズ×ファンエンゲージメント」サービスです。
ORICALはベースシステムであり、この上で各コンテンツホルダー用の個別の「公式電子トレカサービス」を展開していきます。
ファンは音声や動画付きの新感覚の電子トレカや、メモリアルな瞬間に即時で販売される電子トレカを楽しみながらコレクションすることができます。また球場やイベント会場、SNSなどでの「ファン行動」を本サービスに連携することで、その行動に応じて電子トレカを獲得することができ、自らの「応援」を電子トレカコレクションを通して可視化・発信することも可能です。
コンテンツホルダーは在庫や原価のリスクを抱えることなく、デジタルコンテンツを電子トレカという形で販売できます。デジタルだからこそ、試合直後やライブ直後の一番熱量の高い瞬間に電子トレカを販売でき、これまで商品化できなかった若手選手の電子トレカなどもリスクなく販売できることがメリットです。
新規性・優位性について
紙のトレカに比べ、電子トレカはモーションや動画、音声や音楽を標準実装することが可能で、クオリティの高い新しいコンテンツとしてファンに提供することができます。コンテンツホルダーにとっても在庫や原価がかからないため、スピード感を持ってリスクなく販売できるという点が強みです。
企画から販売まで全てが本サービス上で完結できるため、購買データや売れ行きなど全てのデータを把握し、次回の企画に反映することができます。このサイクルを繰り返しユーザーニーズにマッチした電子トレカを製作することで、そのオペレーションやノウハウ、隠れたユーザーニーズなどが弊社の競合優位の源泉として蓄積されます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
コンテンツホルダー:スポーツチーム(プロ野球、Jリーグ、Bリーグ、その他競技団体、海外スポーツチーム)・エンタメコンテンツ(アイドル、アーティスト、声優、アニメ etc. )
ファン:上記のコアファン
スポーツ観戦におけるグッズ市場:約894億円(2019年度)
アイドル市場:約2400億円(2018年度)
アニメ・ライブ市場:約200億円(2018年度)
市場での競争力
弊社メンバーによるデザイン力や開発力、ファンのニーズに応える丁寧な企画力やスピード感が現状の強みです。
サービスが進行していくにつれ、購買データやノウハウが蓄積し、コンテンツホルダーおよびファンへの提供価値が増大し、継続性が増すと考えております。
実現性について
実施スケジュール
2020年6月よりプロ野球「埼玉西武ライオンズ」とサービスを開始。
2021年初頭より2つの大型スポーツチーム・団体との連携が決定。
2021年を通し、5~6コンテンツとの連携を予定。
実施場所
弊社サービス上
実施体制
コンテンツホルダーの担当者および弊社コンテンツ担当、デザイナー、エンジニア
ビジネスパートナー
大手広告代理店やエンタメ企業と連携し、コンテンツのリッチ化を推進。
デザインについては一部外注も行い、コンテンツ強化を実施。
リスクとその管理
サービス上のバグ等は弊社で解決するとともに、ユーザーからの問い合わせ窓口を設置。即時にコンテンツホルダー側と共有できる体制を作り、弊社運用体制も一コンテンツごとに強化。