第126回最終選考会(令和3年3月19日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
日本古来から受け継がれてきた醸造(醸し)の技術により、廃棄されている食品に宿っている生命の力を共鳴させ、様々なものを浄化(浄める)させることに成功しました。
廃棄された卵殻を原料とする「バイオアパタイト」と、食べずに廃棄される植物の茎や皮から抽出した「天然酵素」から、感染症に負けない免疫力の高い身体作りのための口腔内清浄化を図る新しい歯磨き剤です。
歯を白くすると共に歯周病菌をはじめとする口腔内雑菌を吸着浄化します。さらに歯垢や歯石の発生源となるタンパク質を分解し雑菌のすみかを破壊します。このふたつの機能を併せ持つだけでなく、従来の歯磨き剤に含まれる化学物質を使用していない安全性の高い製品として、乳幼児や高齢者にも安心してご利用いただける新たな口腔内清浄化デンタルペースト「RESOMA-P」を産み出しました。
新規性・優位性について
歯に付着し歯周病の原因となる歯垢や歯石は、現在は歯科衛生士による様々な器具を活用したメカニカルクリーニングが主体ですが、「RESOMA-P」により器具の使用を減らしたバイオケミカルクリーニングが可能となります。これは患者や衛生士の負担が軽くなり、歯のメンテナンスとしては革命的なものといえます。
また「RESOMA-P」は食品廃棄物である卵殻や植物の皮・種子から生まれた成分で作られており、持続可能な世の中に必要な技術として注目されます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
歯科医院(国内68,000件)にて活用いただく清掃剤として販売を開始しました。そこで認知度を高め最終的には一般向けの歯磨き剤として販売し、一般消費者への普及を目指します。また日本よりも数段歯への意識が高い海外市場を意識した展開を行います。
2022年の歯磨き剤における市場予測は前年度比で6.7%増加し、902億円を見込んでいます。
市場での競争力
既存のホワイトニング・歯周病予防歯磨き剤に比して、当社製品はバイオケミカルクリーニングという新しい発想の基に開発いたしました。また歯周病菌の吸着と酵素による歯垢等の分解機能とホワイトニング効果を有していることに加え、天然由来成分のみで作られており他に類を見ない製品です。
実現性について
実施スケジュール
2021年3月後半からテスト販売の開始を予定しております。歯科専門大手商社を通じて全国の歯科医院向けに発売し、初年度売上50,000本を目標とします。
2022年後半を目処に一般市場向けの製品をリリースし、2021年後半には東南アジア向けの輸出を開始し、2024年までに全世界へ販売する見込みです。
実施場所
国内・海外
実施体制
CEOとCTOに加え、マーケティング/事業戦略構築担当および営業スタッフが加わりました。
今後、研究開発、管理担当の採用を予定しております。
ビジネスパートナー
製造OEM先3社、複数の大学との共同研究開発に向け交渉中です。
リスクとその管理
本格的な事業推進に必要とされる体制・人材の獲得が急務となっています。
またコロナが蔓延する現在、従来よりも効果効能の表現に対する規制が厳しくなり、営業活動における表現・企画の自由度が狭くなることにより、認知獲得が難しくなる可能性があることから、対策を検討しています。