第129回最終選考会(令和3年12月10日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
【発表者 三瓶 修】
ビジネスアイディアの概要について
車で牽引するオフグリッド型(電力の自給自足)モビリティスペースを開発し、今後販売・普及を目指しています。
近年、私達を取り巻く環境は急速に変化しています。特に下記の点について、
(1)パンデミック後のライフスタイルの変化
・テレワークの定着、ワーケーション市場の成長
(2)環境問題・多発する自然災害への対策
・脱炭素への取り組み、災害時に緊急避難所としても利用可能な独立電源を持つ施設の普及促進
(3)アウトドア市場の拡大
・キャンパーや、キャンプ場オーナーからのカスタムメイド・トレーラーハウスの需要増大
これらの時代の変化から求められる事は何なのか?それを考えたどり着いたのが、エネルギー源を自給自足し電源供給ポイントとしてアウトドアや災害対策に活用できる「オフグリッドモビリティスペース」です。
新規性・優位性について
①牽引免許不要な重量(総重量750kg以下)、且つ太陽電池と蓄電池を組み合わせた電力の自給自足システムの両立
②気象庁の週間天気予報から残量予測可能なエネルギーマネジメントシステム(EMS)の搭載
③広いスペースと開放的なデザイン
従来のモビリティスペースは大型で牽引免許が必要であり、災害時など緊急時の移動は困難でした。
しかし今回開発の製品は小型軽量なので、普通自動車第一種運転免許で運搬可能です。また自然エネルギーによる、長期間にわたる自給自足の滞在を可能にしています。
市場について
主なターゲット・市場の規模
・キャンパーやテレワーカーなどの個人ユーザー
・一般企業やホテル、キャンプ場オーナー等のビジネスユーザー、団体や自治体
レジャー・ビジネス目的だけではなく、BCP災害対策拠点としても双方にアプローチします。
国内ワーケーション市場規模は現在699億円、5年後には5倍以上の3,622億円になると予想されています。
市場での競争力
新しいライフスタイルの提案や近年多発する自然災害への備えとして、軽くて丈夫な構造と、大容量の独立電源によるオフグリッド化を可能にするシステムの両立が重要視されると考えます。
実現性について
実施スケジュール
初号機(試作)を完成させたので、現在テスト運用をしながら改善箇所の洗い出しを行なっています。販売用製品の製造・販売を令和4年6月より本格化させます。
また、令和4年8月以降に各種展示会出展を計画しています。
実施場所
本社工場内
実施体制
主要メンバー
フレーム・本体製作:齋藤、小橋 設計・プログラム:中村 販売:高橋
ビジネスパートナー
IT(EMS):株式会社応用ソフト開発
外観デザイン:株式会社ZENTEN Design
トレーラーコンサルタント:ハヤシトレーディング
業務提携:株式会社さがみこファーム
販売代理店:グラントマト株式会社、株式会社イスズ、株式会社ヒーローライフカンパニー
リスクとその管理
輸入部品と金属価格の高騰による品薄が懸念されています。
今後は新たな材料調達先の随時更新と構造材の自社開発を行い、より軽量で強度のある材料の安定供給を実現させます。