第132回最終選考会(令和4年9月16日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
新卒入社した大手不動産会社で仲介をしていた時に、高齢の女性が入居できる物件を調べてみると、高齢者が入居可能な物件はほとんどなく、およそ8割の大家から高齢者は入居不可と言われていることが分かりました。いくつになっても自分らしい住宅を選べる世の中を作りたいと思い、 起業に至りました。現在行っている事業は以下の4点です。
① 65歳からのお部屋探し専門の不動産専門情報サイト 「R65不動産」の運営
② 孤独死による物件価値の低下防止に特化した高齢者の見守りサービス「あんしん見守りパック」の企画・販売
③ 賃貸物件の管理・販売
④ ノウハウを活用したフランチャイズ展開
新規性・優位性について
高齢者に特化し仲介した実績です。 現在まで、高齢者に不動産を貸したことがある不動産会社自体も少ないのですが、高齢者専門で事業 を行った7年間で、知見が溜まりました。
例えば、見守りについての知見です。見守りは、技術的には確立しながら、賃貸市場では普及しませ んでした。その理由は、今まで見守りは自立した人向けのものではなく、あくまで介護が必要な方向けの見守りが多かったためです。 既存の見守りサービスはプライバシーへの配慮が無く、自立した人に向けて使うものではありませんでした。
こういった知見をもとに商品を開発し、提供に至っています。
市場について
主なターゲット・市場の規模
主なターゲット
自立している賃貸住宅を借りたい高齢者、空室に困る大家、
高齢者が入居している物件を抱える管理会社
市場の規模
高齢者数3617万人の内、400万人(12%)が賃貸住宅にお住まいです。 高齢者の健康寿命は伸びており、賃貸住宅に住む高齢者は年々増加しています。神奈川県の高齢者数231万人の内28万人(12%)、川崎市の高齢者数32万人の内3.8万人(11%)が賃貸住宅にお住まいです。
市場での競争力
大手企業が運営するポータルサイトには、高齢者に特化することにより、広告費等を削減することで差別化します。同様に大手企業が提供する見守りサービスについても、賃貸住宅向けの内容に特化することで必要な機能を絞り、差別化を図ります。
実現性について
実施スケジュール
2022年10月~:神奈川県内で不動産会社の開拓、入居者の支援
2023年1月~:認知度向上のため、チラシをおける場所を開拓および神奈川県居住支援法人の認可取得を予定
実施場所
全国の既存展開先に加え、今後は神奈川県全域へ進出予定
実施体制
3名(社内人員:事務、広報、不動産会社への営業、不動産仲介営業)
ビジネスパートナー
入居後相談:医療機関
物件提供:不動産会社
リスクとその管理
不動産会社の賛同が得られない場合、入居者のお問い合わせ件数を増やしながら、賛同数を増やしていきます。また入居者への認知度が上がらない時は、地道に関係団体を回り知名度を高めます。