第133回最終選考会(令和4年12月9日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
弊社は、「はやい・やすい・巧い AI」をコンセプトに人手不足や件費高騰、品質向上のニーズに対して製造業の外観検査の自動化を支援しております。
弊社のサービスの特徴は、光学設計とAIアルゴリズムです。
光学設計の分野においては、判別したいワークおよびAIの学習に最適なデータを現場環境下で撮影する技術を持っています。
弊社独自のAIアルゴリズムについては、従来のAIよりも少ない学習データでの判別が可能であり、少量多品種製品にも対応可能です。また、従来のセンサーよりも検出精度が高く、官能的で基準が曖昧な検査にも対応します。
特許取得中のAI管理アプリケーション「Hutzper Insight」については、従来のビッグデータを用いた再学習ではなく、閾値前後(AIの判別精度の低いもの)のデータだけを用いることで学習効率UPと運用負荷軽減を実現します。
これらの技術により、製造業の現場人手不足と技術承継の課題を解決し、さらに検品基準を統一することで、品質向上と検品基準の脱属人化を図ることが可能となります。
新規性・優位性について
「はやい」
弊社は“エッジAI”という方式を採用しており、エッジデバイス(小型AI処理PC)を現場環境に設置しその上で画像をAI処理することで従来のAIと比較し処理速度の高速化を実現しました。1秒間に15-30回ほどの判別が可能で、目視検査の代替性が非常に高いのが特徴です。
「やすい」
弊社外観検査AIサービスは初年度月額298,000円、2年目以降98,000円でご提供しており、目視検査員を1名削減できれば効果の出る設定をしております。また、精度/効果に満足できない場合はいつでも解約OKで、現場での実証実験と本番実装をワンストップでご提供しております。
「巧い」
弊社外観検査AIサービスは、AI構築の他に外観検査AIにおける要件定義/光学設計・調達・設置/データ収集/AIモデル構築/本番実装/運用・再学習を一気通貫でご提供しております。ですので初めて外観検査AIを検討されるお客様にも、導入障壁が低い状態でご利用いただけます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
主なターゲットとしては全製造業、取り分け食品製造業になります。
売上規模としては10億円以上、従業員数としては30名以上であればご検討の可能性があります。
(売上/従業員数に比例して目視検査員の雇用も多いため。)
市場での競争力
食品製造業においては競争力が非常に高く、
その理由として従来のセンサー(ルールベース)では食品のように形に個体差があったり、不良の基準の曖昧なものが見ることができない、他社AIであれば導入コストが膨大になる、という観点から弊社への引き合いが強くなります。(他製造業でも同様)
実現性について
実施スケジュール
2020年4月より大阪府にて創業、メキキバイト(旧名Hutzper Vision + Insight)の提供開始。
2022年8月より関東支社を設立し、関東/東日本エリアへの本格展開を開始。
実施場所
全国(主要拠点は関西/関東)
実施体制
2020年4月に3名で創業し、2022年11月時点では正社員数27名(関西:関東比率で3:1/アルバイト・インターン含めると50名程)で活動しております。
職種比率としては、エンジニア:セールス・マーケティング:コーポレートで6:3:1程度になります。
ビジネスパートナー
メガバンク、地方銀行によるマッチング、FA機器商社による代理販売
リスクとその管理
動作前のテストを社内で実施しています。
弊社のプロダクトに関連する特段の法規制はありませんが、
使用するAIアルゴリズム等が使用可能なものかどうか確認しており、特許侵害等無いよう留意しています。
弊社のプロダクトは遠隔で管理可能であり、導入現場で発生した不具合については弊社側から案内いたします。