第135回最終選考会(令和5年7月21日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
【発表者 實廣 亜希子】
ビジネスアイディアの概要について
本事業はペットを含めた動物の歯周病の早期発見・予防サービスで、現在検査キットの開発と予防サービスの提案の仕組み構築に取り組んでいます。
歯周病は人獣共通の感染症であり、犬では1歳以上の9割、猫では2歳以上の8割がすでに罹患しています。
総数は日本でも犬猫合わせて1,100万頭以上がすでに罹患する大変メジャーな疾患です。
歯周病は重度になると心疾患や肝不全、腎臓病などの他の臓器での疾患リスクが増大し、最悪の場合、口腔がんの原因にもなり得ます。
本事業は飼い主が簡単に愛犬・愛猫の歯周病リスクを把握する事で早期発見・早期治療・予防に繋げるサービスです。
新規性・優位性について
本事業の検査キットは独自のバイオマーカーの組み合わせにより、歯周病のリスクチェックと予防サービスに繋げることが新価値となります。また、誰でも簡単に歯周病のリスクチェックできる点が優位性です。
既存の歯周病検査キットは主に動物病院で使用されているものが存在しますが、歯を試験紙でこするという手法をとるため、非常に使いにくいのがデメリットでした。その使いにくさを改良したのが本サービスの特徴です。
市場について
主なターゲット・市場の規模
ターゲットは犬や猫が歯周病になることを認識しており日々デンタルケアを行っているが、十分に歯磨きができず悩んでいる飼い主。
サービスを実際に使う人数は日本では170万人以上、市場規模は日本では30億円、北米では290億円の市場規模を想定しています(飼育頭数より算出)。
市場での競争力
他社の検査キットは使いづらく、リスクチェック後にどのような対策をすれば良いか示唆がないことがデメリットです。
我々のサービスは誰でも簡単に使用でき、独自のバイオマーカーによるリスクチェックから予防対策までを一貫して提供出来ることが強みです。
実現性について
実施スケジュール
2023年度中に唾液マーカーについての研究開発を終え、生産検討に入る。
神奈川県内でのイベントにて販売の実証実験とニーズ調査を行い、実際に購入する人の割合を確認する。
ペットフードメーカーや、グッズメーカー、サービス提供者などの協力が必要であるので、生産前に営業をかける。
実施場所
研究開発場所はアカデミアで実施予定、実証実験の場所は選定中。
実施体制
現在実働人数は1名(代表者)
ビジネスパートナー
主に3名の獣医師が起案のアドバイザーや研究開発協力として外部支援いただいている。
リスクとその管理
模倣サービスの出現については、研究開発の中で特許出願を予定しています。
その他必要な知財戦略については、専門家相談のもと進めています。