第135回最終選考会(令和5年7月21日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
弊社は、アジア・アフリカの医療現場に対して、臨床工学技術を活用した医療機器管理教育システムの提供/提供を行っています。 開発途上国の医療現場では医療機器の故障が多発しており、その故障原因として保守点検の未実施が60%、操作の不適切が20%と報告されています。
臨床工学技士が不在の施設では、紙やエクセルでの管理や医療機器の使用においても不安感や課題を感じている状態です。
そのため、管理と教育に課題を持っている医療機関に対して、臨床工学技士のノウハウや知見を活用した、医療機器管理教育システムの提供を行っていきます。
新規性・優位性について
クラウド管理により医療機器データを収集し、匿名化したこれらの情報を利活用することで、各施設の管理状況や経営状況改善に寄与します。
日本の臨床工学技士は医療機器の管理・メンテナンス・臨床業務を行える国家資格であり、世界的にみてもユニークな国家資格です。
この分野では先駆的存在であり、管理だけでなく教育(ノウハウ・知見)を提供していくことに強みがあります。
医療機器管理教育システムについては、PCT出願中です。
市場について
主なターゲット・市場の規模
アジアの医療機関が主軸のターゲットであり、約13万の病院が存在している。
医療機器管理における推定市場規模は1,900億円である。
将来的には、アフリカへの展開を視野に入れており、アジア・アフリカの推定市場規模は約3,400億円である。
市場での競争力
医療機器管理システムは既にレッドオーシャンであるが、日本のみの展開や臨床工学技士がいる病院においての管理に特化している。
一方で弊社は世界への展開、臨床工学技士が不在の病院への管理だけでなく、教育も行うことを強みとして有している。
実現性について
実施スケジュール
現在、医療機関においてトライアルを実施中であり、本リリースを今後行う予定である。
また、各国のBME(Bio Medical Engineer)や行政とのコミュニティ形成と日本の臨床工学技士とのパートナーシップ形成を行っている。
実施場所
弊社は川崎市のキングスカイフロントにオフィスを拠点にしている。
実施体制
現在は8名体制で事業を推進している。
また、弊社は神奈川県立保健福祉大学と岡山大学の大学発ベンチャーであり、大学との連携体制も構築している。
ビジネスパートナー
病院や大学機関との連携構築。
今後、臨床工学技士視点からの医療現場ニーズの架け橋となるため、医療機器メーカーや代理店との連携や銀行機関との協力体制を構築も求めている。
リスクとその管理
グローバルな展開となるため、各国での法規制に準拠していく必要があることから、弁護士等の専門家や現地パートナーとの緊密な連携をはかり、各国での運用体制構築を目指していく。