第136回最終選考会(令和5年9月15日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
特許申請済の多機能混和剤「Z.E.R.O. 」は、単なるコンクリート用の固化剤ではなく即乾性と高強度化を持ち、液剤であるため親和性も高いです。
弊社はその特性に注目し、廃棄物不要物などを混和して有価物に変えて生かすというSDGsに基づくビジネスを考案、着手しています。
多方面に渡り、アップサイクルした二次製品を生み出しています。
例えば、工事現場で出る汚染土壌を無害化し、コンクリートガラとして固め、その場で再利用可能です。
焼成することなく高強度な耐火煉瓦を作ることができたり、使用済み紙おむつをブロックにしたりして利用可能です。沖縄の海に悪影響を与える赤土でお土産物にしたり、消波ブロックにもできます。
また、残土を活用した取り組みとして、眼鏡店で下取りしたフレームを混ぜてデザイン壁版として使用するといった事例も挙げられます。
それぞれの業界や業者と組み、二次製品化をコンサルティングし、「Z.E.R.O. 」を用途に合わせたカスタマイズを行い、各社が取り組みを条件付けられているSDGsを支援しています。
同じく特許申請済のCO2 削減値の自動計算ソフトを活用した見える化により、将来は排出権取引にも活用させていきたいです。
新規性・優位性について
従来のセメント混和剤は、土木業界等の狭義で特定の固化利用でしたが、弊社の混和剤は薬品により広範囲で固化が可能となります。
廃棄物をアップサイクル化の実現に向けて非常に有効な手法として利用できます。
この薬品によるセメント混和剤は、サスティナビリティ実現に向けた新しい取組みとして大きな優位性を持ちます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
下記が主なターゲットです。
・焼却灰の二次利用( 無害化)
・建材( コンクリートパネル、タイル、レンガ、ブロック、漆喰塗、インターロッキング、内装材)
・自然歩道、海洋環境への施設関係
建材分野だけでも、4兆5,731億(2021年) の市場規模があります。
環境に対する市場ニーズは高まっており、今後も拡大していくと考えています。
市場での競争力
薬品を使う事により、重金属を無害化可能。
薬品調合技術により広範囲の物資を固化可能。
燃焼等が必要無く固化可能な為、CO2 削減が可能。
実現性について
実施スケジュール
2023 年
7 月 眼鏡アップサイクルタイルの施工完了及び店舗のリニューアルオープン(小田原店)
8 月 青山学院大学とワークショップをハウス展示場で実施
8 月 企業から依頼の耐火ボードの試験製作開始
8 月 ワークショップの開始
相模原 古淵ハウジングステージ( 青山学院大学とコラボにて実施)
シナネンホールディングス株式会社運営のシェアオフィス「seesaw 」(自由研究テーマに実施)
12 月 大阪府の某店舗にて残土漆喰塗を施工実施予定
12 月 千葉県大網地区にて、現場残土を活用した古民家再生予定
実施場所
試験及び薬剤製造: 千葉県香取市( 弊社の賃貸工場)
実施体制
1 人( 今後3 人へ増員予定)
ビジネスパートナー
製造提携先
有限会社T-Plaster が現在の個人や特注・受注生産品の製造・施工会社
販売先
大手販売商社との提携を進めている。
リスクとその管理
組織化が不十分で技術の漏洩や社内管理不足。
人員を早めに増員し業務分担制を行う。
技術が漏洩しない様なブラックボックスを設ける。