かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第40回最終選考会(2006年6月10日開催)
ENTRY No.4

ビジネスアイディアのテーマ
『病院の通信簿』

ビジネスアイデアの提案者
株式会社フィードバックジャパン
 蔵敷 建治(くらしき けんじ)

  【東京都渋谷区恵比寿南】

かわさき起業家優秀賞
会場応援賞

ビジネスアイディアの概要について
『病院の通信簿』事業は、患者が作る患者のための『病院の通信簿』をウェブサイト上に構築。医療機関の評価情報を収集・公開することにより、患者が医療機関を選択する際の判断情報を提供するとともに、患者の声を医療サービスの改善情報として医療機関にフィードバックするサービス。
  • 患者向け『医療機関評価情報』収集・提供サービス
    医療機関が患者に対して本当に良い医療サービスを提供したかどうかは医療を受けた患者本人にしか分からない。『病院の通信簿』では、実際に医療を受けた患者自身の声(評価情報)をインターネットやアンケート用紙等を通じて収集し、『通信簿』という形でウェブサイト上に公開。
  • 医療機関向け『改善情報』提供サービス
    医療機関に対し評価情報として収集された患者のコメントや満足度評価を閲覧できるID・パスワードを提供、サイト上でサービス・患者満足の向上のヒントとなる『改善情報』を提供するサービス。お勧めできる理由、お勧めできない理由などのコメントをテキスト情報として表示し、患者の生の声を『匿名性を確保』した形で直接フィードバックする。面と向かっては言い難いようなコメントも提示されることになるが、厳しい意見の中に改善のチャンスがあることはあらゆるサービス業の現場で実証されています。



新規性・優位性について
既存の病院検索サイトは病院一覧を提供するもの、広告費を徴収し掲載するもの等に2分される。しかし、患者は『いい病院』に受診したいはずだが、選ぶための情報としては物足りないものとなっている。『病院の通信簿』は選ぶ手段としての病院の評価情報を提供するだけでなく、同時に、収集した『患者の声』を病院にフィードバックすることで医療サービスの改善に役立ててもらう『改善情報提供サービス』までを組み込んだ唯一のビジネスモデルである。
市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    厚生労働省の調査によると平成13年度で全国の医療機関数は167.555施設となっている。医療サービスの体質改善と業界構造の転換が進むと予想される中で、多くの施設に採用される可能性を持っていると考えており、20%に相当する30.000件程度をターゲットとして見込んでいる。
  • 市場での競争力
    『病院の通信簿』は広告収入モデルではないため、この仕組みを様々なウェブサイトに提供が可能。名称を『病院の通信簿PLUS』とし、大手ポータルサイト、地域情報サイト、健康保険組合等に提供することで多くの患者に活用をしてもらい認知度を向上させていくことが出来る唯一のサイトである。
実現性について
  • 実施スケジュール
    2006年7月:ユーザビリティー向上のためウェブサイトをリニューアル
    2006年12月:患者ユーザー数20万人構築(2006年3月末日現在7万人)
    2007年12月:契約医療施設1000件(2006年3月末日現在 150件)
  • 実施場所
    基本は全国展開だが、地域住民のための『病院の通信簿』を率先して告知できるモデル地区があれば優先拠点を検討する。
  • 実施体制(従業員等)
    営業促進のため3〜5名の営業体制を今年度中に構築。
    本部機能としては、投票データーの精度向上や営業サポート体制の構築のため10名程度を想定。
  • ビジネス・パートナー
    税理士、弁護士、金融など、様々なパートナーとアライアンスを想定。また生活しやすい街づくりの一環として医療サービス向上を狙う行政とタイアップが可能であれば是非とも検討したい。
  • リスクとその管理
    本事業の鍵となるものは多くのユーザーからの投票データとなる。そのためサーバ等の管理体制には予算を割き、管理、監視を徹底していきたい。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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