かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第42回最終選考会(2006年9月9日開催)
ENTRY No.4

ビジネスアイディアのテーマ
『「介護用排泄物自動処理装置」の開発と事業展開』

ビジネスアイデアの提案者
有限会社日陽電装
 加藤 雄彦(かとう たけひこ)

  【横浜市都筑区】

かわさき起業家優秀賞
かわしん賞
川崎市制度融資認定

ビジネスアイディアの概要について
急激な勢いで進む高齢化社会において、介護サービスを受けている利用者数は250万人、このうち寝たきり要介護者は150万人といわれている。要介護者にとって最大の悩みは排泄の問題であるが、いまだに清潔かつ人に優しく排泄物を自動で完全に処理してくれる装置が商品化されていない。本事業は、違和感のない装置を股間に装着し、静かに排泄物(便・尿)を「吸引」、「温水洗浄」、「乾燥」、することができるベット脇に設置する装置の実用化を目的とする。

新規性・優位性について
寝たきり要介護者が今後も増加していく中、排泄処理は最大重要課題である。国内・外で商品化されたものはいまだ少なく、自動センサー、自動処理、静音、簡便性等も含めマーケティングリサーチした結果(在宅者、病院、施設等)からも今後、本装置を商品化することに大きな新規性、優位性と将来性が見込まれる。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    ・メインターゲットについては、介護リサーチを受けている方が全国で約250万人いるが、そのうち事故、先天的寝たきり介護者150万人が主なターゲットといえる。
    ・市場規模については、医療施設対象数≒49,830件うち老人施設数2,838件、介護医療型医療施設数17,434件、その他統計的に数値把握できない在宅件数を含める。
  • 市場での競争力
    現在、半自動式機器はあるが、市場内部においてはいまだブランド化されていない。@全自動式A抗菌、脱臭作用B簡便性C機能性D安心、安全E皮膚荒れなしF静音化G介護保険適用認定H安価I全姿勢可能などをクリアすることにより、市場内においてブランド化を構築していく。(企業ブランド=商品ブランド)
実現性について
  • 実施スケジュール
    試作・評価テスト、分析については既に完了。平成18年9月〜10月より販売実績確立していく予定。
  • 実施場所
    川崎市宮前区鷺沼に事業所移転予定。
  • 実施体制(従業員等)
    現在、技術者3人。今後、管理部門、研究開発部門、製造部門、営業部門、アフターサービスのコース別体制を構築し、1部門5〜10人体制とする。
  • ビジネス・パートナー
    商品開発については、SASテクニカルセンターを通じ、東海大学の医用生体工学科と共同開発、研究することを契約している。量産販売については、事業運営会社を摸索中。
  • リスクとその管理
    事業目標値を達成するために、モニターデータでの改善を行う。競合する他社や製品・サービスは今のところないが、他企業の参入を歓迎し、より一層の努力と競争力を養う技術を開発する。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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