かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第48回最終選考会(2007年7月13日開催)
ENTRY No.1

ビジネスアイディアのテーマ
『定期所有権の仲介事業』

ビジネスアイデアの提案者

 大林 弘道(おおばやし ひろみち)

  【埼玉県さいたま市】

かわさき起業家賞
大林弘道さん

ビジネスアイディアの概要について
不動産の新しい権利を対象とした取引をアレンジするサービスです。
新しい権利とは「売る」「貸す」の融合形である「※定期所有権」のことであり「一括前払い方式の定期借地権」という言い方も されています。(※旧建設省が定期借地の普及を目的に考案。定期借地の地代を一括前納することにより、所有権価格の 約半額で、50年間の土地所有を実現するもの)
この「定期所有権」は優れた仕組みでしたが、税制上の問題があり一部の公益法人が活用できるのみでした。
これが05年度の税制改正により、個人や民間企業ベースで「定期所有権」を活用することが可能になりました。
これは不動産権利の新しいカテゴリーが出来るターニングポイントであると言えます。
「定期所有権」が新生する、このタイミングを捉え、広く個人ベースでの活用を担う流動化事業(土地仲介事業のカスタマ イズ版)を展開していきたいと思います。
定期所有権

新規性・優位性について
土地活用の新しい形を作り出す、大変新規性の高い事業です。またユーザーへの普及のために入札方式との融合を試み ている点も新規性が高いといえます。
土地の高度利用、消費者ベースにおける不動産購入機会の増加、地主の悩みの解消…など現代社会においても必要とさ れる取組みであり、大きく支持される事業であると考えております。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    @所有地について、「売却して代金を得たいけれども、所有地は手放したくない」という、一見矛盾した希望をもつ土地所有者(相続対策など)
    A土地または土地付戸建を、安く取得したいと考えるユーザー ※市場規模については、潜在的ではあるものの相当のボリュームがあると考えます。
  • 市場での競争力
    従来、「売る・買う」か「貸す・借りる」しかなかった土地利用に、新しいカテゴリーを創るものです。今までカバーできなかった土地ニーズに対応できるものとなり、不動産取引市場において、高い競争力をもつと考えます。

実現性について
  • 実施スケジュール
    ノンアセットな事業であるため、体制が整い次第スタートしたいと考えています。
  • 実施場所
    良質な分譲地を対象として考えています。
  • 実施体制(従業員等)
    1〜2名の専任担当で従事したいと思います。
  • ビジネス・パートナー
    (パートナーというよりも)、当事業を採用し、主体的に取組んでいただける不動産会社を探しております。
  • リスクとその管理
    ・新しい考え方であるため、浸透にある程度の時間を要すものと考えられます。→魅力的な商品企画と啓蒙活動に注力したい。
    ・新しい権利形態であるため、個人向けのファイナンスが未整備です。→金融機関宛営業を行い、住宅ローンを開発したい

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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