かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第48回最終選考会(2007年7月13日開催)
ENTRY No.4

ビジネスアイディアのテーマ
『自社開発のRPメタルエポキシ型を使った、プラスチック部品の少量生産システム』

ビジネスアイデアの提案者
株式会社テクノラボ
 林 光邦(てるくに)

  【神奈川県横浜市】

かわさき起業家優秀賞
会場応援賞
株式会社テクノラボ 林 光邦さん

ビジネスアイディアの概要について
本プランは新開発の「RPメタルエポキシ型」を用いて、これまで大量生産を前提にしていたプラスチック部品を小 量しか生産しない市場でも使えるようにするものです。
製造業は斜陽産業だと思われていますが、実はこれから最も伸びが期待できる産業です。 中国やインドの製造業で 使用される工作機械や、研究開発はどんどん日本に集中しています。ただし日本で伸びるのは、これまでの大量生産 ではなく、高付加価値な少量の工業製品であり、そこで使用されるプラスチック部品にも、小量生産への対応が求め られています。
これまでのプラスチック部品は高額な初期投資をして大量生産するものだったのに対して、本プランは初期費用負担 が非常に低い「RPメタルエポキシ型」を用いて、小量からでも生産できるようにするものです。
RPメタルエポキシ型

新規性・優位性について
本プランはこれまでのプラスチック部品製造方法と比較して初期費用を1/3以下に低減させることが出来ます。初期投 資の償却負担問題を解決できるため、これまでのように大量に作らなくても採算にのせる事ができ、少量向けの市場に 適します。また製作のリードタイムも従来の金型と比較して1/3以下に短縮することが出来ることから、開発分野で求 められる短納期にも適しています。
以上2点から、少量・短納期のために「金型」を使う従来の生産方法が入り込めなかった、試作などの分野にプラスチ ック部品を供給できます。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    プラスチック部品のうち、少量のみの生産が必要な分野が、本プランのターゲットです。 特に医療機器(市場規模:1.96兆円)用のプラスチック小部品は、本プランに最適です。医 療機器の部品は3次元形状が多く使われ、従来の金型を使う方法では初期費用が高額とな るためです。
  • 市場での競争力
    市場競争力の決定要因として、初期費用、ランニングコスト、製作リードタイムが抽出できます。 本プランは従来方式と比較してランニングコストでは劣りますが、初期費用、製作リードタイムで 圧倒的な優位性を持っています。
    製品にもよりますが、2,000程度までの少量生産ならば市場を席巻できる高い可能性を有して います。

実現性について
  • 実施スケジュール
    本プランは既にラボレベルでのテスト段階をクリアしており、今後は設備を導入して生産体制を整えてゆく予定です。2007年下旬を目標として工場を設置し、2008年上旬より本格的な生産に入る予定です。 
  • 実施場所
    現在入居中の横浜市リーディングベンチャープラザでは若干スペースや設備の設置に問題があるため、新規に京浜地区に貸工場を借りる予定です。 
  • 実施体制(従業員等)
    当初は7名体制にて実施予定(開発指導:1名、設計担当:2名:CAD、作業スタッフ:3名、事務関連:1名)
    ※新規に設計担当と作業スタッフを増員予定"
  • ビジネス・パートナー
    喜美産業有限会社(茨城県鉾田市)
    有限会社解良鉄工所(東京都荒川区) 
  • リスクとその管理
    【事業開始資金のリスク】
    設備購入のための資金調達が前提となります。公的借入や投資により調達する予定です。
    【人材採用のリスク】
    人員の拡大に際して、ノウハウに触れる機会の多い設計スタッフについては派遣スタッフ等での対応が出来ません。 これらの人材の採用を早期に開始する予定です。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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