ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
株式会社アステム
鈴木 光(すずき ひかる)
【川崎市高津区】
かわさき起業家優秀賞
りそな神奈川応援賞
川崎商工会議所会頭賞
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ビジネスアイディアの概要について
運動の最中に脂肪が燃焼しているかどうかが一目でわかる脂肪燃焼計「DooO」の製造販売。①ダイエットはしたいけど運動の仕方がわからない、②運動しても長続きしない、③疲れが残らない運動量を教えてほしい、といった要望に応えることができる。
具体的には、9段階の目盛りにより有酸素運動のレベルを表示することによって、自分にとっての最適な脂肪燃焼ポイントを見つけ、さらに疲労アラーム機能により、運動のやり過ぎを防止できる。
販売面では、フェーズ1でフィットネスクラブや、スポーツ用品店のルートを活用して運動愛好者向けに発売していく。フェーズ2では、特定の機能を付加した目的別の商材開発(例:アスリート向け血中酸素飽和度の計測センサー)を大手企業と行なうことにより、特定ルートへの販売攻勢をかける。フェーズ3では、市場浸透が図れた段階で、通販/ネット販売といった直販を行なっていき、手離れの良い商材へと仕立てていく戦略をとる。独占的実施許諾契約をした静岡大学保有の「血中酸素計」をベースに東京医科大学スポーツ医学講座と共同研究した結果、製品化に到った。 |
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新規性・優位性について
東京医科大学と共同研究した結果、活動筋の血中酸素濃度は呼気ガス分析とほぼ等価であることが確認された。そこで、当社の保有する光計測技術を駆使して、静脈血の酸素飽和度の計測を高精度で可能にし、これまで高価な呼気ガス分析器でのみ計測されていたものを画期的に簡易で低コストにした点がユニークである。価格差異は1/10程度もあり、また長年培った光計測技術は、他の追随を許さない。
また、これまで体脂肪率を計るなど、定点観測をするセンサーは商品化されているが、運動中の脂肪燃焼量をリアルタイムに測定表示する計測器は業界にも類を見ず、これが世界で初めての商品化となる。そのため、国内外からの関心も高く、引き合いが多数来ている。
もちろん、技術については特許を申請しており、優位性は確保し続けることが可能。 |
市場について
- 主なターゲット・市場の規模
メタボ対象者向け特定検診・生活指導・・・1,700億円(内、厚労省助成570億円)
フィットネス機器組込・・・348億円(業務用+家庭用)
健康管理機器・・・60億円(歩数計など)
これらの市場の0,5%に普及を計る
- 市場での競争力
健康管理機器の分野では歩数計や心拍計が上げられるが、何れも運動目的ごとの機器で、当該「DooO」の様に代謝状態を表示し、結果として代謝量を計測する機器は存在していない。
そのため新たな市場を形成する負担は避けられないが、社会全体として健康、メタボ対策、高齢化、など健康志向であるため、この様な流れを利用することで、順調に成果を出すことが出来る。
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実現性について
- 実施スケジュール
既に量産試作の1,000台を製造。通販業者、スポーツクラブ等で今月から販売を開始。
- 実施場所
株式会社アステム
- 実施体制(従業員等)
社員10名、その他協力企業多数
- ビジネス・パートナー
静岡大学、東京医科大学、ケンコーコム、東急スポーツ、角川書店、NPOケアフィットサービス協会、KOREA-SCIENCE
- リスクとその管理
品質管理、発送管理及びクレーマー対策
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