かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第52回最終選考会(2008年2月9日開催)
ENTRY No.4

ビジネスアイディアのテーマ
『ベッドサイドプロジェクタ』

ビジネスアイデアの提案者
松崎技術士事務所
 松崎 敦志(まつざき あつし)

  【神奈川県横浜市】

かわさきビジネス・アイデアシーズ賞
松崎 敦志さん

ビジネスアイディアの概要について
今まで寝ながらテレビを見る装置としては、めがね型のプリズムを装着し、仰向けに横たわることでプリズム効果により足元のテレビを見る装置や、ベッドのヘッドボードにつけたテレビ支持アームの先端に小型液晶テレビを装着して見る装置が市販されていましたが、いずれも見やすい位置が固定され、寝返りを打つと画面が見えなくなる、長時間見ると疲れるという問題があり、また液晶テレビの場合は頭を移動する際にテレビに接触し怪我をする恐れがありました。
今回考案したベッドサイドプロジェクタは、仰向けは勿論、左右どちらの横向きでも寝ながら常に目の前60センチのところに、軽量スクリーンを持ってくることを可能にしたもので、長時間テレビやインターネットを楽しむことができるようにしました。またスクリーンは大変軽いため、もし顔や体の一部に接触しても簡単に保持アームからはずれて落下しますので、怪我の心配がありません。
このベッドサイドプロジェクタで新規産業を創造したく、協業パートナーを求めます。
ベッドサイドプロジェクタ

新規性・優位性について
軽量スクリーンと超小型プロジェクタの相対位置を固定し、仰向き、横向きでいずれの状態でも視聴者が寝たままで、スクリーンを常に正面に持って来ることができる、ベッドサイドプロジェクタを考案しました。またこのプロジェクタは非常に軽い力で動作し、また軽い力で止まることもできますので、重い液晶テレビを空中に保持するような従来の機構と比べ安全です。
特許電子図書館にて検索を行いましたが類似の案は公開されていませんでしたので、新規性・優位性があると判断し、「出願番号:特願2007-47962、発明の名称:表示装置、出願人:松崎 敦志」として特許出願・審査請求中です。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    第1世代モデルはごろ寝テレビ・寝ながらテレビ愛好者を対象とします。市場規模は不明ですので、今後パートナーとともに調査していきたいと考えています。
    第2世代モデルは入院患者や身体障害者施設、老人施設など比較的明るい環境で使われる方を対象とします。
    病院個室数の18,4万室、施設入所身体障害者数18,9万人、老人施設入所者数58,7万人の合計約100万を市場規模と考えています。
  • 市場での競争力
    テレビ支持アームの先に9インチの液晶テレビを装着した「アーム式テレビ」の4,9万円に対し、現在の材料費ではベッドサイドプロジェクタは第1世代機で15万円、第2世代機で10万円程度となり、価格競争力はかなり厳しい状況にあると認識しています。
    長時間視聴できること、20インチの大画面、安全性などをユーザーに訴えると同時に、コストダウンを進め事業化の可能性を詰めたいと考えています。

実現性について
  • 実施スケジュール
    ~4月中旬:顧客調査・プロジェクタ調達方法決定・第1次経営判断
    5月:商品企画・事業計画立案・第2次経営判断
    6月~8月中旬:設計・試作・評価・第3次経営判断・金型手配
    8月中旬~11月末:部品発注・製造・量産評価・第4次経営判断・出荷
  • 実施場所
    営業・マーケティング:パートナー様、事業運営・企画・開発:松崎技術士事務所
    設計・製造・流通:EMS企業(未定)、第2世代プロジェクタ開発:パートナー様
  • 実施体制(従業員等)
    2008~2010年:各パートナー様+EMS企業様+松崎技術事務所1名
    2011年~:ビジネス規模に応じて実施体制再構築
  • ビジネス・パートナー
    顧客層の調査、応用例の開発、市場の創造を共に行っていただけるパートナー様、第2世代機用超小型高輝度プロジェクタの開発を共に行って頂けるパートナー様を募りたいと考えています。
  • リスクとその管理
    機能に対する価格競争力および超小型プロジェクタの調達可能性が最大のリスクであり、4月中旬の第1次経営判断で計画の見直しを行います。また、事業計画後、金型手配前、出荷前にそれぞれ第2次、第3次、第4次の経営判断を行い、リスク管理を行います。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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