かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第53回最終選考会(2008年6月14日開催)
ENTRY No.1

ビジネスアイディアのテーマ
『医薬品・化粧品の開発』

ビジネスアイデアの提案者
株式会社ナノエッグ
 大竹 秀彦(オオタケヒデヒコ)

 (発表者 古野敦司
  【川崎市宮前区】

かわさき起業家優秀賞
日本起業家協会賞
りそな神奈川応援賞
古野敦司さん

ビジネスアイディアの概要について
NANOEGGというナノカプセル化技術とNANOCUBEという皮膚再生促進効果と経皮吸収促進効果を併せもつ基剤があり、これら技術の事業化を複数の企業と展開中です。
NANOEGGは既にレチノイン酸(特にしみ、しわの治療薬として知られる)で実用化に成功し、また他の化合物についても検討中です。
一方でNANOCUBEは、自社ブランドMARIANNA並びにTBCのPHARMACOSの化粧品として既に市 販化されています。また化粧品以外(医薬品など)の用途について共同開発中です。
MARIANA

新規性・優位性について
NANOEGGは他のカプセル化技術と異なり薬物包接濃度が99%と極めて高く生体内での溶解性や生産上のメリットも高いものです。一方でNANOCUBEは皮膚角層細胞間脂質の液晶構造を利用して皮膚再生や経皮吸収を促進できる点で極めてユニークで、またその各成分は既に外用剤として共用実績がある点で安全性、安定性の懸念もありません。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    200億を越すアンチエイジング市場や500億円規模のメタボリックシンドローム素材市場が対象になります。また、将来的に参入を目指す糖尿病や変的性関節症の治療薬の分野も高齢化に伴い市場が拡大してきています。
  • 市場での競争力
    NANOCUBEジェルを配合した自社ブランド化粧品のMARIANNAは昨年末に在庫をきらしてし まうほど人気を博しており、また、TBCから販売されているPHARMACOSも年間4万本以上売上げています。

実現性について
  • 実施スケジュール
    既に約10社の大手企業と共同開発契約を締結し、更に化粧品として市場に流通しているものが3製品あります。今後こうした研究成果の実用化の数並びに化粧品以外への展開は増える見込みです。
  • 実施場所
    聖マリアンナ医科大学内難病治療研究センター
  • 実施体制(従業員等)
    22名の従業員(うち17名は研究者)と4名の役員
  • ビジネス・パートナー
    約10社(TBCグループ・江崎グリコ・その他大手医薬品、化粧品、食品、飲料メーカーなど)
  • リスクとその管理
    実用化を見据えた複数の技術をもっており、また既に商品化に成功したプロジェクトも複数あります。対象分野も化粧品だけでなく、医薬品、食品、飲料など幅広いものです。提携先も1社に大きく依存しているわけではなく、少数の企業や業界に依存した事業形態になっておりません。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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